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透析の仕事に戻って1カ月。

はるか大昔(10数年前)に維持透析の仕事をやらなくなって以来、透析装置のメンテナンスなんて全く縁がなかったから、あんなに苦労して覚えた(徹夜して分解組み立てした記憶ありw)東レの透析装置のメンテも、

結婚前、まだ当時は職場の先輩だった夫に手取り足とり教えてもらった日機装の透析装置のメンテも、

な~んにも思い出せないアタシ、40歳www

 

今勤めている施設の部下たちは、メンテをやる気がないらしく、60台以上ある透析装置を1年以上もほぼ放置状態・・・orz。

当院の装置はまだ購入したばかりの最新型だからしばらくメンテしなくても大丈夫なんだろうけど、だからと言ってこのままずっと何年も放置できるわけじゃなし・・・(すっかり忘れ果てている)装置のメンテをもう一度学びなおそうと、夫に助けを求めました。

そう、うちの夫は家では飲んだくれて寝てばかりで、普段は全く頼りにならないけれど、透析に関することだけはものすごく頼りになることを、(結婚以来すっかり忘れていましたが)思い出したんですw

病院上層部に話を通して、

夫はエビスビールで買収しw

スタッフがみんな帰った後の透析室に夫を入れて、マンツーマンでメンテを教えてもらうことにしました。

 

カスケードポンプの取り扱いも、

複式ポンプの分解組み立ても、

背圧弁の調整も、

確かに大昔に、当時はまだただの先輩だった夫に教えてもらったはずなのに、何も覚えていませんでした・・・orz。

(もちろん、夫にはメチャメチャ怒られましたw)

だって仕方ないじゃん、アタシずっと呼吸器とME機器管理と心カテやってたんだもん・・・w

 

と同時に。

例えプライミングと、(難しい血管の人の)針刺しと、回収と、組織の管理業務は出来ても、

アタシは一生目の前の夫のように透析装置に詳しいCEにはなれそうにないなぁ・・・と落ち込みました。

(だって、「ほら、このカスケードポンプの蓋のこの所の溝、こっちが浅くてこっちが若干深いだろ?」って言われて一生懸命触ってみても、アタシにはどっちも同じ深さにしか思えなかったし・・・orz。違いが全く分からなかった自分に自己嫌悪。。。)

 

ここ10数年、夫と結婚して夫とは別の職場、別の道(夫はずっと透析の仕事をしてましたが、アタシは呼吸器MEカテの世界へと別れました)に進んだこともあり、

そして結婚後は家でのだらしないw(ホントにヒドイんですw)の夫の姿しか見ていなかったせいか、

はっきり言って彼を尊敬する気持ちがだいぶ薄れていたのですが(ゴメン、夫www)、久しぶりに夫のこういう姿を見て、なんで結婚しようと思ったか思い出せましたwww

 

明日からまた、もう少しだけ夫を大切にしよう、と思ってみたり・・・w

スキーとバスケが上手なだけじゃなかったんだねw 思い出せてよかったwww

アタシも、もうちょっとだけ透析の勉強頑張って、少しでも夫に近づけるようになりたいなぁ・・・。

前回のエントリーの「ヘリコプターペアレント」に関する記事で。

アタシは職場では、部下の子達とは大人と大人、社会人同士としてのお付き合いと認識していたのですが・・・最近の若い子の親御さんは、何かあると職場にクレームを入れてきたりする人がいるらしいということを知り、認識を改めなければならないと思い始めました。

 

何かあると親がしゃしゃり出てくるケースがあるということは・・・対社会人同士としての認識でいてはいけないのだと。

「親御さんからお預かりしているお子様」という認識を持たなければならない、と。

(もう内心参りそうなくらい苦笑・・・www)

 

アタシは臨床工学技士じゃなくて、幼稚園か小学校の先生になった気持ちでいなければならないのね。(前回のエントリーによれば、ですがw)

 

ああ、こんなメンドクサイ思いをするのなら、やっぱり高校卒業時、血迷ってこんな道に進まず、最初から教員免許が取れる大学に行ってればよかったわwww(ちゃんと合格もしてたんだし・・・w)

血迷って大学の入学を取り消してこんな道に進もうとするアタシを全力で止めようとして親まで呼び出した当時の進路指導の先生を恨んだこともあったけど、今思い返せば先生の言う事を聞いておけばよかったのかも・・・www

 

話は変わって。

先日、テレビでゆとり教育を推進した寺脇研が、「ゆとり教育は間違っていなかった」と力説していました。

その番組内で、「ゆとり教育」が検討され始めたきっかけは「80年代のイジメや非行問題がクローズアップされ始めたこと」という話を聞いていた息子がすかさず、

 

「はぁ?ゆとり教育始めて10年以上たってるのにもイジメ無くなってねーじゃん!それよりゆとりのせいで学級崩壊なんかも問題になり始めてるし、公立行った友達の学校には相変わらずヤンキーがいるみたいだし、問題何も解決してねーじゃん!」

 

と厳しいツッコミが・・・www

 

そうね、息子は既にゆとり教育が打ち切られた世代ではあるけれど、小学校時代の最初の4年間はゆとり教育を受けた経験者でもあるし、その後ゆとりが廃止になって「追加教材」という別冊の教科書に苦労させられた世代でもあり、被害をいっぱい受けてるものねw

(おまけに公立はもう信用できない、という親の元に私立中受験までさせられちゃって、今地獄のようなカリキュラムで勉強させられてるし・・・w)

 

寺脇氏は述べる。

「今は違う。第三次産業で必要なのは、『自分の頭で考え、付加価値を創造する力」を持った人材だ。そうした人材は、詰め込み式の教育では育たない。』」

と。

つまりゆとり教育の本来の目的は、「自分の頭で考えられる思考力判断力のある人間を作ること」らしい。

 

どうです?職場で指導的立場にあるみなさんw

ゆとり教育の成果は表れていますか?www

 

考える力、思考力は大幅に後退し、「指示待ち症候群」「教えてもらえて当然」「自分が解らない、できないのは教えない向こうが悪いのであって自分のせいじゃない」という人間が、「詰め込み教育世代」の我々より、激増していないでしょうか。。。

 

そして、こうも寺脇氏は述べている。

「勉強に向かう意欲の低下が問題になっているが、それは先進国共通の課題。定職に就かなくても生きていける豊かな社会に生まれた子どもに、「将来に備えて勉 強しろ」と言っても無理がある。自ら学びたくなるように仕向ける仕組みが必要だ。それは、知的欲求を育む教育、つまり、ゆとり教育だ。」

 

うちの子、頭が最も柔軟な小学校低学年の頃はゆとり教育でしたけど、学習に対する意欲なんてこれっぽっちも育ちませんでしたけど??www

だって学校の授業のレベルが低すぎて、何もしなくても付いて行けちゃうんだもん。

子供は、遊んでいても不自由しなければ(勉強が判らなくて辛い、という思いをしたことが無ければ)、それ以上自らやろうなんて気持ちにはなりませんよ、一部の天才を除いてね。

知的好奇心というのは、最低限の「学び」の習慣があって、わからないことを自分で見つけられて、初めて湧くものだと思います。(大人は別。だって、それまでの不勉強を後悔するような経験を積み重ねたのが大人だからw)

 

小学校時代遊びまくっていた息子ですが、私立中に入りゆとりとは無縁の世界に入れられて、かなり勉強するようになりました。

それは、一つは「やらないと付いて行けない、わからない」から。

そしてもう一つ、「やればやっただけ成績が上がることが判ったから」です。

ゆとりの教育(特に小学校時代)は、何もしなくても普通の子供たちはテストで80点以上(というより、100点も)苦労なく取れるケースが大半なので、学ぼうという意思を持ちません。

やらなければならない必要性も、やる喜びも経験しないのですから、子どもは勉強なんかやりませんw

 

息子は相当な勉強嫌いですが、それでも小学校時代30分程度の宿題しかしなかったのが、私立中に入ってからは毎日3時間程度の家庭学習をするようになりました。

特に、本人が得意だと思い込んでいる社会や国語は、試験前に詰め込み学習をしただけで学年で1ケタの成績が取れたことから、相当意欲的に取り組んでいますw

(ちなみに息子は入学直後の試験ではビリから数えて何番目、という成績でしたwwwだから、やればやっただけ成績が上がる、という経験が出来て、今初めて勉強を楽しいと感じているようです。数学は大嫌いみたいですけどね・・・orz。)

 

 

思考力の無い世代、指示待ち症候群の世代、そして叱責すると親が出てきちゃう子達の世代をお守りするのは、上司の仕事なんでしょうか・・・?

シュガー症候群のwikiを見ると、それでもやらなきゃいけないみたいですけど・・・なんかもう、給料分の範疇を超えているような気がしてなりませんw

 

そういう子達は一部であると信じたいです。(一部だからこそ、珍しくてネットで話題になっちゃうのだと信じたいw)

 

とりあえず文科省は今すぐゆとり教育を辞めてくれwww