» 2014 » 12月のブログ記事

医療機器安全管理室勤務の私は、年末年始は普通にお休みです。
透析室勤務の時は祝日も年末年始もない勤務だったので(代休はあったけど、連休では取れなかったし)、今のように普通にカレンダー通りに休める職場というのは有難いです。
子どもがいると特にそう感じます。(お正月くらいは一緒に過ごしてあげたいですもんね。)

さて。
今年は、在宅透析開始後初の年末年始です。
昨年は、実家近くの透析クリニックで旅行透析を受けましたw
実家の家族と一緒にお正月の買い出しに行けなくてとても残念な思いをしたのですが、今年は自宅で好きな時間に透析できるので、そういう思いをしなくても済みます。
お正月から病院に行かなくても済むというのはとてもありがたいですねw

透析室勤務のスタッフの方たちは、本当にお疲れさまです。
在宅透析がもっともっと普及すると、患者さんたちもスタッフも楽になるんですけど、ハードルは高いのでしょうねぇ。。。
プライミングと回収なんて小学生でもできる手技だから、大したことはないんですけどね。患者さんは難しく考えてますよね。
今の透析装置はD―FASなどの自動化が進んでますから(もっとも、アタシの使っている100NXはD-FAS付いてないんですけどw)トレーニングも簡単だし覚えることも最小限で済むようになってきているんですけど、自己穿刺が怖いという方も多いし(自己穿刺、ヘタクソなスタッフに刺されるくらいなら自分でやった方がずっとずっと痛くないし怖くないんですけどねw)、難しいのでしょうねぇ。。。

自宅で、好きな時に、家族と会話しながら透析できるってものすごく良いことなんですけど。
病院で、誰が寝たのかわからないような、週1回しか帰られてないシーツの敷いてある不潔なベッドの上で、疥癬もちだったり風邪ひいてたり、下手したらTb疑いの患者さんが混在するような不潔な環境下で何時間も拘束されて決められた時間に透析するより、在宅透析の方がずっとずっと清潔で快適なんですけどねw

リンとカリウムの制限もなくなるし。
水分も(連日透析するなら)好きなだけ飲めるし。(私は1500くらい飲む日もありますw 飲み会の日は2000超える時もありますw)

良いと思うんだけどなぁ、在宅透析。
介助者が居て、環境が許して(ま、賃貸のアパートだってできますけどね、工事も大がかりにする必要なんかないし)、やる気さえあればできる在宅透析。
医療費抑制効果も絶大だし(施設透析の半分くらいです)、合併症も防げるからADL高いまま過ごせて介護費用も医療費もかからないし、社会復帰しやすいから納税者を増やせるし、良いことばかりなのになんで普及しないのかしら?w

とりあえず、私は透析時間を利用しながら黒豆を煮たり角煮を煮たりしつつ、お正月の準備を進めようと思います。
(あ、今年は大掃除はしませんw 7月の在宅透析開始前に大掃除しちゃったからねw)

一昨年、腎不全保存期末期で何も食べられないほど具合が悪かった当時、透析導入前最後の旅行ということで夫が連れて行ってくれた仙台。
あの時は、もう一度生きて再びここを訪れることが出来るようになるなんて思っていなかったので、透析導入後体調が安定し、というか見違えるほど元気になって再度ここを訪れることが出来たのは、言葉にできないほどうれしいことでした。

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前日夜に透析を回して翌朝出発、着いてすぐに牛タンを食べ
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夜は仙台の学校に通学する甥っ子と一緒に焼肉w

普段は在宅で毎日透析を回していますが、この日は仙台泊予定のため透析を回さないので、普段より蛋白質摂取を少なめに、飲水量も注意しよう・・・と思っていたのは最初だけwww
酒が入るうちに気が大きくなり、ジョッキで4杯目をおかわりしたあたりまでは覚えていますが・・・理性が吹っ飛ぶとダメねぇwww

で、翌朝は瞼の浮腫み、若干のだるさを自覚、前日夜の羽目外しを後悔しながら出発しましたw

翌日は、本来なら松島の牡蠣小屋で牡蠣食べ放題をやる予定でしたが、普段連日透析をしているのに1日開けると、すでに口の中が苦くて気持ち悪くて食欲ガタ落ち、それに加えて出発前から自覚していた体調不良w(だったら家で寝ていたらよかったのに、熱があるのに無理やり来ちゃいましたw)の悪化を自覚して取りやめ、急きょ北上して夫の実家に顔出しをすることにしました。
(お正月は夫が休みを取れなかったので帰省できないため、というのもありました。)

現金なもので、盛岡に着くと大好きなじゃじゃ麺が絶えたくなってお腹がすく始末・・・www

白龍本店で、じゃじゃ麺とちーたんを平らげましたw

帰りの車中はもうすっかり具合が悪くてずっとダウン・・・orz。
早く透析がしたくてしたくて、普段あんなに透析が嫌でたまらないのに、帰宅して透析装置を見たらもうホッとして無我夢中でプライミングしているんですから、因果なものですね。

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1日あけた分たっぷり透析を回して、スッキリして就寝しましたw

こんな体になって、来年は生きていられるかどうかも分からない私のために(?)夫がイルミネーションを見に連れて行ってくれました。

息子が小さかったころに家族で出かけた場所なのですが、今はもう、息子は親と一緒にこういう場所には来なくなりましたので(彼女と出かけたりしてるw)夫と2人ですw

場所は、北関東最大のイルミネーションスポット「あしかがフラワーパーク」です。
息子が一緒に来てた頃は、光る腕輪だのおもちゃだのを買わされながら、油断するとどこかに行ってしまう息子から目を離さないように気を付けながら回っていたので、今回のようにゆっくり楽しめていなかったように思いますw
大人だけでこういう場所を回るのも悪くないかも、と思いながらの再訪でした。

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ものすごく寒くて風邪をひきそうになりましたが、幻想的で綺麗でした。
来年も生きてこの景色を観られたらいいなぁと思います。

ずっと前にSNSの在宅透析関連のグループに上げた動画ですが、自己穿刺の様子です。

旅行透析などで自己穿刺をすると、自己穿刺を見たことがないスタッフがたくさん集まってきて、大勢のギャラリーの中穿刺をしなければならなかったりするのですが(苦笑)こうやって動画に上げておけば、珍しいものではなくなるかもしれない・・・と淡い期待を抱きつつwww

観ればわかりますが、ボタンホール穿刺です。
使用針はペインレスニードルです。

自己穿刺動画←クリックすると動画が再生されます(WMPが必要かも?)

シャントはタバチエール吻合です。
ごらんのとおり血管が細く、ほとんど隆起していませんが、自己穿刺のボタンホールなら問題ありません。
だから、在宅透析の条件の「穿刺が容易なよく発達したシャントがあること」というのも、穿刺者の技術に問題が無ければ無くてもいいかもと思いますw

患者さんへのボタンホール穿刺は、いろいろなスタッフがホールを突っつきまくって肥厚させてしまってダメにしたりするので難しいことが多々ありますが、自己穿刺で続ける分にはそのようなことはありませんから、穿刺自体も容易ですし、ホールも長く使えるはずです。

早いもので、真夏の暑い日に装置を搬入して在宅透析を開始してから5か月が経過しました。

それから連日、3時間ずつ透析を行っています。
クレアチニンは、透析前で5程度になりました。
リンは、施設透析時代は7とか10とかある不良患者でしたが、今現在は連日透析のおかげで4以下でコントロールできています。(リン吸着薬は飲んでいません。)
カリウムは低すぎて、毎回どうやって補充しようか頭を悩ませています。(野菜ジュースやバナナを2本食べたくらいでは全然足りません。)

導入から1年間の施設透析では、何を食べるのも飲むのも罪悪感でいっぱいで、
一口食べるごとに「これ食べたらどれくらい増えるだろう」と考えるばかりで生きた心地がしませんでしたが、
在宅透析開始後は一切そのような必要がなくなり、健常者に近い生活が送れるようになりました。

仕事も、施設透析時代は中2日明けの月曜日は具合が悪くて到底まともに働けていませんでしたが、
今はそんなことも無くなり、毎日元気に駆けずり回って仕事ができるようになりました。
怠さも、気持ち悪さも、ウソのようになくなりました。風邪もひかなくなりました。

在宅頻回透析では、微量元素の損失が問題になることは承知しています。
特にアミノ酸の損失は無視できないものであることも解っています。
ですが、酷い尿毒症状態で日常生活を送るより、十分な透析をして、損失を受けるアミノ酸などはなるべくサプリ等で経口摂取するようにして、
体調を万全に保つことの方が私にとっては楽なので、デメリットも承知したうえで連日透析を行っています。

在宅に移行してから、時間外の会議や残業も気兼ねなくできるようになりました。
仕事の後の飲み会も参加できるようになりました。
夕飯のお買い物をしながらブラブラと買い物をして帰宅が遅くなっても大丈夫になりました。
やっと人間らしい生活が送れるようになって、精神的にも安定しました。

保険の縛りがある施設透析では、なかなか充分な透析を提供することは困難かもしれませんが、
それでも、十分に透析を行うことで私のように元気に楽しく毎日が過ごせることを知ってもらえたらと思っています。

私が連日透析をすることで、将来何か弊害が出て、別の合併症に苦しむことになるかもしれませんが、
少なくとも週3回の透析をするよりも一般的に知られている透析患者特有の合併症の発症は遅らせられると信じています。

こんな生活をあと何十年続けなければいけないんだろう・・・と時々途方に暮れることもありますが、
考えてもどうにもならないことは考えないようにして(笑)
今の環境、支えてくれる夫や息子や実家の家族、職場の人たちに感謝しつつ、今を大切に生きていこうと思っています。
美味しいものを美味しく好きなだけ食べられて、
元気に生活できるだけの十分な透析を受けられて、
遣り甲斐のある仕事を任せてもらえることに感謝感謝♪