新聞奨学生制度を利用しての臨床工学科進学についてご質問のコメントを頂きましたが(ご本人の希望により非公開とさせていただきます)、コメントを公開しないと返信が出来ないようなので、こちらの記事をもって返信とさせて頂きたいと思います。
で、「新聞奨学生制度が利用できるとして、働きながら臨床工学技士になることは可能か?」
とのご質問ですが・・・経験から言うと相当大変だと思います。もし、他に奨学金を融通できる当てがあり、他の方法で自力進学が可能なのであれば、私はお勧めしません。
(他にどうしても方法がなく、この方法でしか進学できない(というケースはレアだと思いますが:基本何とかなるはずです)という場合のみ以外、やるべきではないと思います。)
というのも、新聞奨学生に限らずですが、医療系学部で勉強しながらアルバイトをしつつ進学する、というのは並大抵のことではないからです。
学校のカリキュラムがそれくらいハードなのです。働いていると、休む暇も寝る暇もありません。
新聞奨学生をしながら卒業までたどり着ける人は、(文系のカリキュラムの緩い大学生や予備校生も含めて)半分もおりませんでした。。。
学校を辞める羽目になるか、奨学生を辞める羽目になるか、というパターンがとても多かったです。
なぜ私が卒業できたかと言えば・・・世間知らずで、それしか進学できる方法がないと思い込んでいたこと(今思えば、新聞奨学生で稼ぐ金額くらい、日本育英会の奨学金と、別のアルバイトなどで何とか賄えました・・・w)
また、たまたまですが、出身高校が地元ではトップクラスの進学校だったために、養成校入学後の多くの基礎系学科のお勉強は高校時代の復習程度のレベルに感じ、自宅で学習しなくても学校の成績が何とかなっていた、ということも大きかったです。
(養成校時代、お恥ずかしい話ですが自宅で勉強したことはほとんど全くありませんでした。仕事でいっぱいいっぱいで、毎日学校と仕事だけで精いっぱい、それでもぶっ倒れそうでしたので・・・学校も、正直単位の計算をしつつギリギリの出席日数で卒業したような有様でしたw)
今の養成校の学習内容はどうなのか解りませんが、私の時代は第二次ベビーブーム世代で、高校受験も大学受験もそれはもう熾烈を極めており、そのため、高校受験でソコソコの進学校に入れるくらいは勉強し、高校でも(当初は大学に行くつもりだったので)共通一次目指して猛勉強して過ごしたので、養成校でのお勉強は正直それほど大変ではありませんでした。。。(英語などは中学校レベルだと感じていたのを記憶してます。科学技術史などは、世界史の触り程度のレベルだったので、産業革命時代の復習だと思えば勉強する必要もなく、テストでもほぼ満点を取ってました。)
困ったのは理数系科目でしたが・・・w
(私は高校は国立文系クラスだったので、辛うじて高校数学も微積と確率統計まではやっていましたが、それでも苦手だったので苦労しました。授業は眠いのを我慢して死ぬ気で聞いておりましたw それでも家で勉強する気力も体力も時間もなかったので、授業だけでテストは乗り切りましたけどwww)
という状態だったので、学校での授業以外、全く勉強しなくても養成校を卒業し、国家試験に合格できる学力があれば、あとは気力と体力で自力進学も可能かと思います。
働きながら家庭学習もして、レポートも出して・・・というのは正直相当厳しい、というか私だったらできなかったと思います。(どちらかを辞める羽目になったと思います。)
今の国家試験のレベルと内容がどの程度なのか、そして今の養成校の教育内容がどの程度なのか私にはわかりませんが、あの時代(20数年前)とカリキュラムが大幅に変わっている(授業時間数が減っているとかw)ということは考えにくいので、相当厳しいということを念頭に置き、死ぬ気で、というか多分死んだ方がマシだと思うくらい厳しい、ということを覚悟して、ご両親ともよく相談して決めるといいかと思います。
何度も書きますが、新聞奨学生などをしなくても、もっと別な(マシな)方法で自力進学する方法はたくさんあります。
(ちなみに新聞販売店は特殊な世界で、治安も良いとは言えませんので、その辺の覚悟も必要です。特に女の子は・・・。)
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