透析導入される直前になって、
尿毒症症状MAX状態になってみて、
はじめて解ることがたくさんあります。

まず、知ったような口を利いてる透析医療従事者に対する敵対心www

「低カリウムのメロン」の記事のことを得意気に取り上げる人とかもいたけど、患者からすると腹立たしい限りなのよねwww
(開発してくれた人は尊敬するしありがたいし、商品は待ちわびていますけど。そうじゃなくて、そのことを「ホ~ラホラ!」と軽々しくブログなんかで取り上げている、健康な技士さんの記事をみたりするとイラっとしちゃうダメなアタシw)

だって傲慢じゃね?その根性が。
偉そうに低カリウムメロンのニュースなんか取り上げてるけどさ~・・・あんたカリウム制限なんかと生涯無縁でしょ?所詮他人事のくせに何偉そうに記事にしちゃってんの?透析患者(ってか腎不全患者)がどれだけ死ぬほどメロンやスイカ食べたい気持ちでいるかアンタに解るの??って小一時間問い詰めたい感じ?w

アタシも実はその1人で、今はカリウムが欲しい衝動に必死で耐えておりますwww
人間とは不思議なもので、これまで(腎臓がぶっ壊れるまで)アタシは決して生野菜もイモ類も、スイカもメロンも好きではなかったのに、腎臓がぶっ壊れて何の役にも立たなくなった今はこれらが死ぬほど欲しくて欲しくてたまりませんw
(食べれば吐いちゃうんでしょうが、それでも食べたいとおもうんだから怖いです。)
食べたい理由は解っています。多分体が溢水状態なんです。(水が溜まってるのは解ってます。)だから、本能的にカリウムを欲するんでしょう。カリウム採ったってアタシの体はもうナトリウムポンプが機能しない状態なのに、バカですよね~w(解っているから意地でも食べませんけどねwww)
おそらく、この本能に打ち勝てるだけの理性を保てているのは、アタシが医療従事者故、いいや、透析医療に携わっているプロのはしくれだという意地があるからだけです。(じゃなきゃ、とっくに理性は崩壊していると思うくらいこの欲求は強いw)

健康な技士のアナタに、この腎臓の悪い患者の、心の奥底からカリウムを欲する辛さが理解できます?本当に解ってますか??
そこまで理解したうえで、若いアナタが低カリウムメロンの記事を取り上げたというのなら言うことはないんですけど、おそらくその子はそこまで考えずに、「あ、透析患者にグッドなニュース発見w」くらいの気持ちで得意気に取り上げたのでしょう。。。

その傲慢さ、自身の考えの浅さに、その子自身が気づくことは永遠にないんだろうなぁと、病気のアタシはちょっとだけ悲しく思います。
と同時に、その医療従事者の傲慢さは、実は誰にも出見え隠れしている物なんだと気づかされます。
検査結果を前に、患者さんに何気なくお説教をしているアナタ。
確かにそれは、その患者さんには必要な指導だと思います。高カリウムや、高リン血症などは明らかに患者さんの自己管理の問題で、後に起こり得る重大な合併症と火患者さんの苦痛を考えたら、何も言わない訳にはいかないでしょう。
(アタシだって目に余る患者さんには注意してますw)

だけど、そのアナタ自身の言い方によっては、患者さんの心に全く響かない、全く患者さんの為にならない言葉になってしまっていることも十分にあり得ます。(というか、多分その方が多いのではと今になっては思います。医療者側の注意を、素直に一言で受け止められる自制心の強い人は、そもそも透析になっていたりすることはあまりないし。例え透析になってしまっている人でも自己管理は良好な人が多いので注意されるケースはまれだと思います。)

患者さんがどんなに水が飲みたいか!
どんなにカリウムを欲してしまうか!
この、焼けつくような心の奥底からの本当の欲求を抑えるのに、どれほどの忍耐と努力を要求され、どれだけ辛いことであるのか、健康なあなたも少しは想像してみませんか?(難しいでしょうけど・・・健康な人が少し塩分を摂り過ぎて喉が渇く時より、ずっとずっと強い欲求だくらいにしか表現できませんが。。。それは辛いものであることは確かです。)

看護師さん達がよく使う表現に「共感」というものがありますが、本当の「共感」なんて、所詮健康な人たちには出来ないんだと(ミもフタもありませんがw)アタシは思います。
同じ病になってみて、同じ立場になってみて初めて「共感」は可能になるんだと思っています。
(ただ、看護師さんは看護のプロとして、「共感」」するための理解する視点を持つことは優れていると思います。そこから心を開ける患者さんも大勢いるので、そういう意味での看護は素晴らしいと私は思います。。。)
だから、アタシは本当の意味ではまだ透析患者さんの気持ちは理解できていないのかもしれません。(まだ導入まではしていないからねw 尿毒症が苦しくて大変なのは死ぬほどよく解ったけれどw)

自分のクレアチニン値が9を超えてから、アタシ自身も患者さんに検査データをお伝えする際などに、
「実は私も今こういう状態で、もうすぐシャント作って透析になるんですけどね・・・」
とカミングアウトすることを始めたのですが、すると患者さん達も途端に聞く姿勢みたいなものが変わって、
「ウソ!?それじゃ、今が一番辛い時でしょう?科長さん(アタシのことですw)も透析になったら、今の私達みたいに元気になれるから、もうちょっと頑張るんだよ~。導入したら食事制限もウンと楽になるからね~!困ったことがあったら何でも聞いてよ!」
と、逆に励まされることが増えましたwww
それから、これまでまったく聞く耳を持ってくれなかった水分制限や食事制限の話も改めて相談してくださる患者さんも増えてきました。(「科長さんは今保存期だから一番大変だよね~?」とか、「生野菜(くだもの)食べたいだろう?」とか話し掛けてくださる方が増えました。その都度、アタシは患者としては素人ですが、自分なりに工夫して気を付けている方法やら、夢を見るほどスイカやメロンが食べたい話だとかw、先日はあまりに具合が悪くて寝ている最中に透析を受ける夢を見たとか、そういうお話をして盛り上がっていますwww)

仕事中、ぶっ倒れそうに具合が悪い時は、
「いいなぁ・・・アタシもそこに横になって透析してもらいたいわぁ~」
などと言うと、
「ダメダメ!科長さんはまだシャント作ってないんだから!シャントが出来たらね!w」
と返されたり・・・w

ある意味、これはこれで楽しいのかもと思いながら仕事をさせて頂いています。(つか、まだ仕事してるのかよ!と怒られますが。アタシはこのまま外来で導入して貰うつもりなので休むつもりはありませんw)

今後は、導入後DWと体調が安定したら、自宅に透析装置を置いて家庭透析に移行するつもりでおりますが、いつか当院で家庭透析を希望する若い患者さんがいらしても対応してさしあげられるように、自身の経験を積み元気に過ごしていきたいと思っています。

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