気がついたら、私が透析患者になって9カ月が経過していました。
日本透析医学会の統計調査なんかを見ると、導入後1年以内の死亡率がとても高いので(もちろん、統計のカラクリは知っていますw 導入後間もない患者の死亡率が高い理由が何故かもわかっていますw)、正直、1年生きられるかな~・・・と不安でドキドキでした。
別に死ぬなら死んだで仕方ないと思うし、元より透析医療が無かったら9か月前にアタシの命は尽きてたんだし、それまでとは思うのですが・・・
息子がまだ中学生であることを思うと、最低でも10年は生きていたいと思って透析導入してもらったので、やっぱり今死ぬのはイヤでした。
で。
なんだかんだで9カ月。
1年生きられるかな~と漠然と思っていたけど、1年が見えてきました。
(と言いつつ、死んじゃうかもしれないけどw)
導入当初は身体的な苦痛がみるみる取れて行き、透析医療の凄さを実感してました。
味もわからなかった食事が美味しく感じるようになり、半年食事が出来なかったほどなのにわずか3回の透析でお腹がすくようになり、数メートル歩くのもやっとだったのに1週間で走れるようになって。。。
でも、体調が安定するにつけて、襲ってきたのは精神面での葛藤でした。
透析の受容が出来ず、本当に苦しみました。(今でも本当の意味での受容には至っていないと思いますが、導入当初よりはだいぶ諦めがついてきました。)
精神面での葛藤は、半年以上続きました。
死にたい死にたいと思いつつ、透析に向かってしまう自分自身への自己嫌悪。死にたいのなら行かなきゃいいのに、アタシってバカでヘタレだと自分自身を蔑みつつ、職場や透析病院、息子や夫の前では努めて明るく普通に振る舞って・・・気が狂いそうでしたw
徐々に諦めがついて、精神的に落ち着いてきた頃、穿刺の痛みが以前ほど苦痛ではなくなってきたことに気付きました。
穿刺が怖くて怖くて痛くて痛くて、人に何万回も穿刺してきた私なのに、自分が刺されることには一向に慣れませんでした。
嫌で嫌で、透析がイヤというより穿刺がイヤでしたw
いつか慣れるよ、と患者さんに励ましてもらっていましたが「全然慣れないじゃん!!」と内心焦ってましたw
それが徐々に抵抗が無くなり、自己穿刺も可能となりました。
(自己穿刺って技術より、恐怖心との戦いの方が大きいのですw)
透析って辛いことも多いけど、導入してから患者さんの気持ちが痛いほどわかるようになりました。
そして、それまでいかに自分がダメなスタッフであったかも思い知らされました。
良い体験をしたと思ってます。
(でも、そんなこと解らなくても良かったから、健康でいたかったと思う気持ちの方が強いけれどw)
いろいろありますが、1日1日を大切に、莫大なコストをかけて延命してもらっているこの命を無駄にしないよう仕事を続けて(なるべく多く納税できるよう頑張ってw)もう少し生かして頂きたいと思ってます。
納税者のみなさま、ホントにゴメンなさい。
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