その1を書いて放置してしまいましたので続きをw

自己穿刺は、当然ですが患者さんに刺す時とは針の持ち方から手の使い方からまるで違います。

私は基本ボタンホールですが(もちろん、普通のクランプキャスでも穿刺できますが、普段はボタンホールです)、ペインレスニードルを使用して自己穿刺、自分で接続して固定、というのは、全て片手での作業になるので、やり方にコツが要ります。
(このやりにくさを少しでも解消するために、ダルニードルのトンボタイプを使わせている施設もあるようですが、私はトンボ針が好きではない(針の長さが短く脱落しやすいこと、昔は金属の普通針のみだったので、金属針で刺した患者さんが手を曲げて漏らしてしまって悲惨な目にあっているのを見ていたのでいい印象がないのでキライw)ので、普通のクランプタイプの針しか使いません。
(ニ◯ロさんゴメンナサイw でもあのトンボの針はイメージ悪くて。。。トンボじゃないのがあるのも知ってますが、ダルは針の形状がペインレスニードルより挿入しにくいと、個人的には感じています。価格が安いのは大いに評価しています。)

で、繰り返しますが自己穿刺は片手なので、針の持ち方は以下のようになります。
(吻合部に対して上向き穿刺の場合です。)
携帯 362
(内外筒付きの新品出すのが勿体なかったので、使用済みの内筒を持ってますw ご容赦下さい。)

そして、患者さんに刺すときは、穿刺方向と逆に皮膚を引っ張り、血管を固定して刺す方が多いかと思いますが(ってかアタシはそうやって刺してますが)、自分で刺すときは片手は針を持ってふさがり、残る片手は刺される腕になってしまうので(笑)皮膚は引っ張りません。(引っ張れないしw)
ボタンホールだし、基本、穿刺前にカサブタさえしっかり除去していれば、駆血も必要ないくらいです。(しっかりルートができているボタンホールであれば、ですが。)
ボタンホールは、患者さんに穿刺するときは(刺す側の指の感覚しか頼れないため)なかなか血管孔に辿りつけないことがあったりしますが、自己穿刺だと皮膚を掻破する感覚、血管の上を針が滑る感覚、血管孔を抜けた感覚がそれぞれ知覚として感知できるうえに、毎回自分で指すのでほぼ同じ角度で挿入できるため、患者さんに刺すよりはるかに容易です。
(これは普通針で刺すときも同じです。皮膚挿破、血管壁挿破の感覚がそれぞれしっかり痛みとして感知できるため、痛いけど失敗しませんから簡単ですw)

穿刺後は、まず針のクランプ部にテープが全てかからないように、細めのテープで固定します。
これは、回路接続時に針を鉗子でクランプするわけですが、全てテープが被っていると鉗子がかけられないからです。

テープで固定したら、まず回路側の保護キャップをゆるめておきます。(外しちゃうと不潔にしちゃうことがあるから、片手で外れるくらいの硬さに緩めるだけにしておく。)

次に針側のクランプ部に鉗子をかけます。
その鉗子を上にひねると、クランプ部のキャップが天井を向くので、その状態で関しをキープして片手で針のキャップを開けます。

キャップを開けたら、鉗子を持って少しクランプをゆるめて、血液をクランプ部の先まで満たしで逆流を確認します。(ここで逆流が来なかったらシリンジでフラッシュして血栓除去をするか、もしくは入ってないので再穿刺となりますけど、慣れれば全て片手でできますw)

血液を満たしたら再び鉗子をかけ、また鉗子をひねってクランプ部を上に向かせた状態で置きます。

そこに、先ほどゆるめた回路のキャップを外して針と接続します。

これをA側V側それぞれ行い、接続ができたら回路をしっかり持って立ち上がりw監視装置の前に立って血液ポンプをゆっくり回し、静脈圧を監視しながら(患者さんの透析を回す時みたいに針先を目視する必要はないですwだって漏れたら痛みで気づくからwww)血流をゆっくり上げ、異常なければ運転に入れ、除水を開始し、最終的な回路固定を行って血圧を測り、記録をしたら落ち着けます。

文章にするとわかりにくいな~w

今度夫に動画でも撮ってもらいますw

回路の接続や固定は、当たり前ですが両手で患者さんの処置をするときよりはるかに時間もかかるし、気を緩めると張りが抜けたりしてスプラッタな事態に直結するのでw気を使います。
しかし、慣れればなんてことありません。

むしろ患者さんに刺すよりも体感で穿刺の状態や針先の当たりがわかるので、楽かもしれません。

いつか機会があったら、自己穿刺から回路固定までの様子を連続写真か動画でUPしてみようと思います。

コメント & トラックバック

No comments yet.

コメントする

You must be logged in to post a comment.