» 2013 » 6月 » 4のブログ記事

北関東の某県は、私自身も結婚まで勤務したことがありますが、医療レベルが20年前で止まっているようなところがあります。
閉鎖的で排他的な県民性からか、新しいことを嫌い、古くからの昔ながらのやり方で安心してしまうからなのでしょうか・・・。
それゆえ、呼吸管理レベルや、透析のレベルはものすごく低いです。

私は在宅透析を希望しているので、在宅のバックアップをしてくれるクリニックを自分で探して、そこに週1回通っていました。
臨床工学技士で、首都圏の透析病院勤務で、しかもその勤務先では透析室のTOPという役職を持つ私と夫のことは、その病院の技士はさぞ疎ましく思った事だろうと、警戒心も半端なかっただろうと想像できますw
それゆえ、出来る限り私自身は納得いかない手技であっても黙ってハイハイされるがままに我慢してそこでもやり方を受け入れていたつもりでした。

在宅透析の教育が始まってからも、TR-3000Sでやる予定だったのですが、

「薬液洗浄が終わったら、薬液ラインに必ず鉗子かけておいてください!薬液電磁弁が壊れた時に、薬液が患者側にながれることもあるからです!!」

と真剣に説かれた時にはどう突っ込んでやろうか、夫と二人顔を見合わせて苦笑したものですが・・・w
(賢明な技士の皆様ならご存知だと思いますが、今の装置(少なくとも東レや日機装の最新型)は、例え薬液電磁弁が故障して薬液が駄々漏れになっても、患者側に流れ込むことはあり得ない構造になってますw こんなことも知らない技士にアタシ達は在宅の指導受けているのね・・・と、ガッカリしたのはこれが最初でした。でももちろん、その時は突っ込みを入れず黙って聞いてましたけど。その病院で指導受けている間は言われた通りにやっておき、在宅に移行したらやる必要は無いと考えていたわけです。穏便に済ませるにはそれが一番だと思いました。)

その程度のことは、別に害は無いのでハイハイそうですかと聞いていられました。

が、アタシの体に関わることとなるとそうはいきませんでした。

具体的にはたとえば、静脈圧が上がった際に、針先洗浄をすると思うんですが・・・その際の手技。
普通だったら、針先にコアグラがあると疑われる場合は、それを引くことはしても、患者の体内に押し込んでしまうなど考えられません!というか、アタシだったらそんな事はあり得ない、そんな事をやっているのを発見したら、インシデント報告書を書かせるレベルの話なのですが・・・

その病院の技士は、最初に「えいっ!」とコアグラを押し込みやがりましたw
「あ、コアグラ飛んだ!飛んだよ!やっぱり(血栓が)あったかぁ~。これで圧下がるから。」
と言われた日には、ビックリしてアゴが外れそうになって、何も言い返せませんでした・・・。
しばらくして我に返って、
「押し込まれた血栓、まさか頭とかに詰まって微小脳梗塞起こしたり、最悪は肺塞栓起こさないよね?大丈夫だよね?死なないよねアタシ・・・」
とずっとドキドキしてましたw

その病院ではそれが普通の手技なんでしょう。
でも!!!アタシは絶対あり得ない、やっちゃいけない手技だし、やられたくないことでした。
その病院の技士には以後二度と針先洗浄はされたくないと思ってしまい、以後は(在宅の教育の為に一緒に来ている夫にやらせるというこじつけの理由づけをしてw)夫にやってもらっていいか話をし、OKが出たので夫にやってもらっていました。。。
(ちなみにアタシのACTは90秒ちょっとなので、針先が固まりやすいのです。ダイアライザーなどは残血はないのですけれどw)

ある時は、針先洗浄しても静脈圧が下がらなかったのですが、その病院の技士さんは突然静脈チャンバーをもモミモミしまくり、

「こうすれば静脈圧は下がりますから。おうちで圧が上がって針先が何ともないような時はチャンバーを揉んでみてください!」

と真顔で説かれた時にはもうビックリして唖然として何も言葉が返せませんでした・・・www
(となりの夫も呆然としてましたw)

キャーーーーーーーー!!そんな真似して(チャンバーなんか揉んで)微小凝集塊が体に入ったらどうしてくれるんだ!!やめてーーーーーーー!!!!もうやめてーーーーー!!!!

と、心の中で叫びはしましたが流石に口には出来なかった・・・。
だってお世話になっている「患者」という立場だったし、なにより、それまで散々在宅透析の教育を受けている中で、私達夫婦に対し相手施設の技士が相当警戒しているのが、残念ながら見え隠れしていたのです。。。(その病院の技士は他院の勤務経験がほとんどない人達のため、他所の施設のやり方に対し過剰に排他的である部分が見えたことと、自分達の手技に、しっかりした裏付けのある自信が無いがゆえのコンプレックスの裏返し?とも取れるほどの過剰な防衛反応が見え隠れしてたこと(はっきり言うと、自分達のやり方以外は全て否定的。例えどのやり方をしえも結果は同じでリスクなど全くないようなレベルのことでも、小さなことまで過剰にこだわり、間違っていることも間違っていると認識できないし、それを指摘されるのを物凄く嫌う人達であることが見て取れました。)

他にも、回収後の抜針時、穿刺部を消毒するまではいいのですが、消毒後、滅菌ガーゼを折り畳む時に清潔な部分までベタベタ手で触りまくり、それどころかスタッフによっては患者の消毒していない腕の部分に押しつけながらガーゼを折り畳み、その不潔なガーゼを消毒済みの針挿入部に押し当てて抜針するという有様で・・・www
(それ、滅菌ガーゼ使用する意味無いじゃんって何度突っ込みそうになったことか・・・w  通常、止血時のガーゼは止血面は触らず、清潔に保ったまま針挿入部に押し当てるのが常識かと思うんですがw)
まあね、シャントの感染率が低いのは知ってるわよ。
消毒しなくったって大して感染は起こらない(除グラフト)のも知ってるわよ。
でもさ、心理的にそんな不潔操作されるのって気持ち良いものじゃないんですけど。。。

ある時は、私はボタンホールを作成するためにBHSを入れていたのですが、その時のその病院の技士の手技・・・

1.不潔な手で滅菌済みの消毒キットを開ける
2.不潔な手で滅菌済み消毒キットの中に入っている綿棒を取りだし、それを消毒液の中に浸す(この時点で既に綿棒は不潔w)
3.おもむろに、滅菌手袋を取りだして手にはめ始める・・・w(その清潔な手で不潔な消毒キットどうするつもりなのかなー、と思ってアタシは注目しているw)
4.滅菌手袋をはめた手で、滅菌済みセッシの滅菌パックを開け始めるwww(もしもーし、もうその手不潔ですよwww滅菌パックは介助者に開けてもらって、中身だけ手袋している人が取り出さないとダメでしょw)
5.さっき素手で触って消毒キットに突っ込んでおいた綿棒を取り、消毒を始める・・・w(もうその手袋不潔だってばーw 意味ないから外しちゃえばいいのにw)
6.BHSを挿入し、さっき不潔にした滅菌セッシを使ってスティックを外す・・・(もういいや何でもw)

こんな感じだったのですw

(在宅の教育時、得意気に我々に清潔不潔について散々説いて下さった技士さんなんですがwww 我々に勝手なことをしないように念を押す前に、まずお前らの清潔操作がなってねーぞ!!って心の中で突っ込んだことは1度や2度じゃありませんw)

こんな施設で、こんな技士さんたちに教育をうけるうちに、私も夫も自施設では部下を数十名抱える大きな組織の管理職をしている身なので、スタッフがどんな考え方をしているか、数か月の接触でしたが充分に解ってしまっていました。
この病院のスタッフは、患者の利益や心理よりも自分達のプライドが優先なんだな、というのがアタシの観察した感想、
夫はそれに加え、「技術が未熟すぎ。清潔操作もなっていないし、理論に沿った裏付けのある知識を持った人がほとんどいない。昔から勤務している古い技士が「こういうやり方でやれ」と下に教え続けて、それで考えることも改善することもしないまま何十年もそのやり方で来ちゃっている施設」という結論でした。

色々納得できないことは多かったものの、直接私に害が無さそうなこと、害が少なそうなこと(清潔操作が不十分程度のことw)は我慢して在宅にこぎつけようと夫とは話し合っていたのですが・・・

血栓を押しこまれるのだけはどうしても耐えられない!!
凝血しかけているVチャンバーを揉まれるのもイヤ!!!
それからせっかく夫がその在宅支援クリニックの透析日以外は穿刺してくれて作りかけているボタンホールの穿刺孔を、ダルニードルで探るわけでもなく、ただ力一杯力任せに穿刺したあげく穴には入らず皮下に入り込み剥離させてしまう(そのことでボタンホールを肥厚させ潰してしまう)のだけはイヤ!!!(それでなくてもアタシのシャント、刺せる所が限定されているのに・・・)

この3点だけはやめてもらうように、言い方に気を付けてその病院の技士さんに話をしました。

「色々な病院で色々な考え方があるのは承知している。ただ、上記3点だけはどうしても辛いので改善願いたい」という風に、でもそれはあくまでアタシがまだ透析導入期で精神的に不安定で不安が多い故で、ワガママで申し訳ないんだけど、という言い方でお願いしました。

それが1週間前のことでした。

そして昨日・・・。
いつもの通り在宅支援のクリニックに透析に行ったら、
「始める前に院長から話があるから」と言われ、夫と二人何の話だろうねと行ってみたら・・・

アタシと夫が、装置の故障時も勝手にメーカーに連絡すると先週話していたと、それをスタッフが聞いたので再度教育し直したい、という話でした・・・。
アタシも夫も唖然ボー然www
はぁ?なんですかその話www
誰がいつそんな話をしたのさw(不潔操作と血栓押し込まれるのとボタンホール穿刺の手技については指摘して改善要求したけどさw そのボタンホールの穿刺手技も先週、力任せに入れて案の定入ってないのに回して、皮下に生食漏らしてパンパンに腫らしたから言ったんじゃん!!w)
反論できないことを指摘されたらでっち上げですか・・・そういう病院だったんだ・・・。

プライドを傷つけられたのかもしれないけど、だからってそういう話をでっちあげて教育期間伸ばしたりイヤな思いをさせて腹いせかw

もう色々腹が立ったので、その日の透析は拒否ってきましたwww
(前の日にスイカ食べまくっちゃったよ・・・www こんなことならスイカ食べるんじゃなかったわ・・・w まあこれで高カリで死んだら、(会話はボイスレコーダーで録ってあったしw)そのクリニック訴えて慰謝料ガッツリ取るように夫に言い残しておくけどさw)

なんかさ~・・・自分のプライド傷つけられたくないなら在宅透析なんかに手を出さなきゃいいのにネw
医者とか技士で在宅透析やってる人いるのに。(眼科医で在宅やってる人知ってるしw)
透析経験のない看護師とか、素人の患者相手にしか在宅教育が出来ない(そういう人達相手にしか自分達の技術や知識を自信を持って披露できず、誤った手技について指摘されるのを嫌う)のなら、在宅透析に手を出しちゃダメだと思います。
アタシだって自分が透析患者になるなんて予想してこの仕事に就いた訳じゃないけど、世の中には透析患者の臨床工学技士はアタシの他にも居るんですから・・・。

やっぱり最初の予定通り、自分の病院で在宅の施設認定とって在宅透析やることにしますw
信用できないだのしたくないだのゴチャゴチャ他所の施設の技士に言われて何カ月も遠くの施設まで通うのは、時間と手間の無駄だけにとどまらず、精神衛生にもよくないと思い知りましたので・・・。

患者に敬意が持てない、患者を信用できない、患者のすることに責任を持ちたくない医療従事者は、在宅透析に携わる資格がないのではないかと思うのですが如何でしょう。(もちろん、患者側がしっかり医療施設側の指示を守るのは大前提ですけど。理由もなく、ただ我々が医療従事者で透析勤務者だからと過剰に「指示に従わないで勝手なことをやるに決まってる」と決めつけるような施設は、在宅をやる資格は無いと私は思います。在宅医療ってそんなに甘いものでもないし、カッコつけて美味しい所取りだけ出来るようなものじゃないですよ!!)