» 2012 » 9月 » 13のブログ記事

私は、1年ほど前から(おそらく)激しいストレスが原因で「耳管開放症」という病気を発症しました。

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「耳管開放症」とは・・・?

耳管開放症は1867年に耳鼻咽喉科医のJago によって初めて報告された病気です。耳管が開放 されたままの状態になり、耳閉感や自声強聴(自分の声が大きく聞こえる)などの症状が出ます。 PJ Robinson(1989) 、山口(慈恵医大青戸病院-1996)は、耳管開放症によってめまいや難聴が 起こることを報告しています。この病気は女性に多く、疲れや睡眠不足の状態が続いたり、 急に体重が落ちた時に起こりやすくなります。

フワフワしためまいや、低い音が聞き取りにくい、という症状が出たりします。また音楽に関わっている方は、音程がずれて聞こえる、自分の出している音の大きさがわからない、という症状が出たりします。

耳閉感は頭を下にしたり、お風呂に入ると一時的に良くなりますが、激しい運動をしたりすると 悪化します。妊娠中にも起こりやすいようです。

耳管開放症はストレスが原因になっている場合が多く、男性では正常人と比較して、頭痛、手足の 冷え、たちくらみなどの末梢循環の障害があり、気力や神経質などの精神面の障害が あるようです。 女性では正常人と比較して、寝付き、眠りの深さなどの睡眠障害があり、顔色やたちくらみなどの 末梢循環障害があり、疲労感や神経質などの精神面の障害があるようです(金沢市立病院 耳鼻咽喉科 石川 滋先生 1996)。

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私が最初に耳管開放症の症状を自覚したのは1年半ほど前。

最初は中耳炎かと思うような耳の違和感(耳閉感)、自声強調が始まり、それからすぐに眩暈と難聴を自覚するようになり、受診したところ当初は突発性難聴と言われました。

が、耳の症状は寝ているときは良くなること、頭を下に下げると一時的にすっきりすることが分かり、数ヶ月後に再診した時に「耳管開放症」と診断されました。(検査もいくつか加わり、確定診断が下りました。)

で、耳管開放症によく効くとされている加味帰脾湯という漢方薬を処方されたのですが・・・当時は一番症状が出始めて辛い時期で、耳閉感や自声強調、めまいなどの改善を自覚できなかったので、2週間分飲みきって以後は受診せず放置していました。(←最低w)

そのうち耳が聞こえなくなり始め・・・

気がついたら補聴器を使わないと会議に支障が出るほどになり、検診でも当然引っかかり、自宅でもテレビの音量を家族がうるさがって迷惑するレベルまで上げてやっと聞き取れる、という深刻な状態になってしまい・・・

そうこうしているうち、今度は大音量の耳鳴りが始まって、さすがにこれには精神的に消耗し(耳鳴りは発狂しそうになりますw)、耳鳴りだけでもどうにかならないかと耳鼻科を再診しました。

 

で、やっぱり耳管開放症との診断で、また例の漢方が出たのですが・・・w

正直、全く効くとは思えなくて、でも藁にも縋る思いで、また飲み始めました。

 

ところが!!

これが効くではないですかwwwww

耳鳴りが、大音量で「キーーーーーーーーーーーーーーーーン」と鳴り響いていたのですが、その音がかなり小さくなり・・・音の高さも低くなって気にならなくなってきました。(飲み始めてまだ3日ですがw)

プラセボでも何でもいい、効いてくれてるのならばw(でも最初、効果は半信半疑・・・というか全く聞くと思わず飲んでいたので、これは嬉しい誤算w)

 

聞こえは、相変わらずのように感じます。(テレビのボリューム、依然として「27~30」くらいにしないと聞き取れないし。ちなみに以前は「18」でもうるさいと感じていたので、いかに耳が悪くなったか、それだけでも自覚できます。)

 

加味帰脾湯は、効果効能を読んでみると、「中国や日本では、胃腸の虚弱な人に精神的な過労が加わり、心身ともに疲労の極に達し、精神不安、 不眠、神経症、貧血の人に使われています。神経疾患では、健忘症、不眠症、神経性心悸亢進、 ヒステリー、神経衰弱などの治療に使われています。 」とあり、言わば精神安定剤みたいなものであることが分かります。

確かに、心身とも疲労の極に達していたしw不眠だったしw自律神経がメチャメチャになっていたかもしれません。

(でもデパスは効かなかったのよwww)

 

う~ん、漢方薬恐るべしw(中国4000年の歴史をナメちゃいけませんねw)

 

ホントはね、仕事を辞めて休養するのが一番手っ取り早い治療みたいなんですが・・・それはちょっと無理なので、このクソマズい漢方に頼ってしばらく頑張ってみることにします。(ホントに味は最低なんですw)

心なしか気持ちもスッキリしているような・・・。(今まで不眠だった分を取り返すがごとく、毎日眠くてたまりませんwww)

 

ちなみにアタシは、この耳間開放症を発症している状態で先日富士山に登ってきたわけですが(といっても5合目までだけどw)、いやぁ~酷い目に遭いました。

というのも、鼓膜が上手に動かない状態なので、耳抜きが全くできず、下山の時に耳kが一時的に全く聞こえなくなってしまったのです。

普段の難聴なんてレベルじゃない、全くの無音の世界に突如放り込まれて心底焦りました。(このままずっと聴力が戻らないのかと、一時本当に焦りました。)

30分くらいで少しずつ耳が抜けてきて、音も聞こえると様になったので安心しましたが。。。

多分、今飛行機に乗ったり、高い山に行ったら、また同じ目に遭うと確信しています。

耳の調子が悪い時は登山なんてするものじゃないと分かりましたw

(これでもアタシ、高気圧酸素の認定技師を持ってるんですけどねwww恥www)

 

このままもう少し加味帰脾湯を飲み続けて、聴力も戻ればいいなぁ何て淡い期待を抱いています。

(耳鳴りが弱くなってきた分、音は聞き取りやすくなった気がするんですけど。)

 

同じ症状に悩む方がいらっしゃいましたら、私のように発症後時間が経っていても、薬が効く場合があるみたいですから、諦めずに受診してみてくださいね!主治医によると、聴力が70dBくらいまで戻る人もいるみたいなので(アタシは現在45dB程度ですが)、それも期待して気持ちをおおらかに持って過ごしたいと思っています。