» 2013 » 4月 » 9のブログ記事

先日、とうとうシャントのPTAをやってきました。
当院の患者さん達の評判からも、また何度か立ち会った経験からも、相当痛いんだろうな・・・と覚悟はしていましたが、実際死ぬほど痛かったですw
今思えば、シャントopeの痛みなど、PTAの痛みに比べたら可愛いものでした。
PTAだけはもう二度とやりたくありません。絶対に嫌ですw
あんなに痛い思いをしなければ透析出来ないというのなら、死んだ方がマシだと本気で思いますw
(次にシャントが狭窄したら、再建術を選択します。PTAだけは死んでもやりません。そのくらい痛かった・・・w シャントPTAなんて苦痛の大きなものを考え付いたヤツのことを、呪ってやろうと思うほどですw)

透析の穿刺で慣れていたので、シースを入れたり、動脈穿刺をされる痛みは大したことありませんでした。
問題はガイドワイヤー挿入時の痛みと、拡張時の痛みでした・・・w

最初に、シャントにシースを入れて血管造影。
案の定吻合部があり得ない位細いwww(冠動脈で言えば、90%狭窄くらい)
多分、もとの血管径が5mmくらいあるはずなのに、狭窄部位の径は糸のようになってて、「これでよくこのシャントがここまで発達したわぁ~。これじゃシャント音もスリルもほとんどしない訳だわw」と感心するくらいの狭窄でした。

こんなに細いところが何箇所もあるんじゃ、痛かろうと何だろうと拡張してもらわなきゃ仕方ない、と腹を括ることが出来たので、画像を見たのはある意味よかったと思いますw(最初覆布をかけられてしまい何も見えない状態でしたが、それを内側からめくって、勝手に視界を確保して、造影の映像はしっかり見てましたwww)

静脈側に2か所と、動脈側に2か所狭窄があり、静脈側の狭窄は75%程度の軽度なものだったので、拡張時の痛みはそれほどでもありませんでした。(まあ結構痛かったけど、我慢できないほどじゃなかった。)

問題は動脈側の90%ほどの狭窄に見える細いところの拡張・・・w
まず、ガイドワイヤーがなかなか入らなかったw(1時間半くらいかかりました。ガイドワイヤーが血管壁を突くたび、結構な痛みが襲ったのは予想外w 「ここから痛いのか・・・」と、痛みで汗びっしょりになりましたw)

造影の時、狭窄部位を見て、「これだけ細いんじゃ、拡張時はさぞかし痛いだろうな」と覚悟はしてましたが・・・予想通り、インフレーションの瞬間から、声を上げても足りないほどの痛みが・・・w

危うく叫ぶところだったw(寸でのところで耐えましたが、「ううっ!」くらいの声は出ちゃいましたw)

インフレーションの30秒が長かった・・・。
あんなに長い30秒ってあるのねw
それを合計4回繰り返され、気を失うかと思いましたw(後半半分気が遠くなってましたw)

ああ痛かった・・・w
終わった後は立てないほどで、ホントに痛かったです。
出産後だって(痛いのは痛かったけど)歩けたのに、PTA術後は歩けないほど痛かった・・・w

PTA終了後もずっと拡張部がズキズキ痛くて、その後の透析で少し腕に触られただけで飛び上るほど痛い痛みが続き、昨夜はほとんど眠れませんでした。。。

しか~し!!
そのおかげで、かつてないほどのシャントスリルが!!
うちの患者さん達と同じくらい、元気なスリルが自分の腕から感じられるようになりました。
今まで私のシャントは、全神経を集中して触れないとスリルが感じられない(そうやっても感じないことも多々ありw)弱いシャントでしたが、今は吻合部から肘まで音が聞こえるし、ちょっと触っただけでもビンビンなスリルが触れるし、PTAスゴイwww
痛い思いをした甲斐がありました。。。
でももう二度とやりたくないけどw(PTAやられる位なら、シャント再建術の方がマシwあくまで痛みで考えたらだけどw)

ああ痛かったぁ~。
患者さん達は大変なんだってホントによく解りましたw


●●●●● もし、この記事を検索からたどり着いて読んでいる患者さんが居りましたら、以下補足です ●●●●●

当院の患者さん達でも、「もうPTAだけは二度とやりたくない」と、そのあまりの痛みに定期健診すら拒否される方がいらっしゃいます。
PTAがある程度の痛みを伴うことは間違いありません。
とくに、今回私が拡張術を受けた部位は、PTAの中でも最も痛いとされる「吻合部」で、しかもかなり高度な狭窄だったので、痛みの中では相当強い方に分類されると思います。

しかし!
私自身も、吻合部でない、やや本管の静脈側の、それほど狭窄が高度でない部位の拡張も経験して思いましたが、その吻合部以外の拡張は(痛いのは痛かったけど)それほど強い痛みではなく、普通に耐えられるレベルのものでした。

ですので、PTAは全て死ぬほど痛い、ということではなく、その患者さんの血管の狭窄の度合いや狭窄部位によるところが大きい、と思っていただいた方がよろしいかと思います。
この痛みに対しては無関心な医療施設ばかりではなく、患者の立場に立って親身に対策して下さっている先生方もいらっしゃいます。
痛みが心配な方は、術者の先生に相談してみるとよろしいかと思います。場合によっては腕神経ブロックや、拡張部位周辺の局所麻酔で相当軽減できるケースもあるようです。(ちなみに私はそのような麻酔は一切無しでやりましたので、当然死ぬほど痛い思いをしましたが、次からはどうしてもPTAが必要な際は主治医に麻酔の相談をしますw)