自分が透析患者でありながら透析業務をしていると、デメリットを感じることの方がはるかに多いのですが(透析による時間的拘束が特に。透析日は絶対に何があっても残業できないなど)ひとつだけ、良かったと思うことがあります。
それは、自分の体で実際に体感して色々と試せることですw
(それから、患者さんに反論されても、自分の体験をもとに治療の有用性を主張できるために聞き入れてもらいやすいこと。「透析していないお前に何がわかる!」というセリフを吐かれないこと、くらいでしょうかw)
私は普段は夫が勤務する病院のサテライトクリニックで透析を受けているのですが、今回事情があって、臨時で自分の勤務する病院で透析を受ける機会がありました。
なので、以前からやってみたいと思っていたオンラインHDFに挑戦してみたのでした。
で、その感想。
これまで(自分が透析患者になるまで)HDFは循環器系への負担が少ない治療だということは理論上では知っておりました。
ですが、正直半信半疑でした。
(HDFだって血液はウオッシュアウトしてる訳だし、HDだってやってる訳だから浄化効率としてはそれほど大差は無いだろうと思っていたし。。。)
ICUでCHDFを回していた頃も、正直CHDFだろうとCHDだろうと、循環動態はそれほど差が無かったように思っていました。
(1人で回していた頃は、ずっと病院に泊まりっぱなしではいましたが、時々心カテなどが入って数時間ICUを離れなければならない時などは、置換液切れを防ぐためCHDFをCHDに切り替えてました。それでも特にバイタルに変動があったことはありませんでした。)
が。
一昨日のOHDFを体感して、その概念は一気に覆りましたw
私は循環器系に疾患があるためにEFが低く(30%台前半)HD中はHRが120以上になったりして、結構体感でも苦しい思いをしております。
5時間で、除水を少なめに抑えても、とっても苦しいのです。
ですが、今回のOHDF中はHRがずっと90以下、体感的にもとても楽で(除水量はいつもと一緒でした。むしろ透析中に飲み食いする分を足したので、普段より若干多めだったくらいですw)とても驚きました。
しかも、時間が無くていつもより1時間短い4時間で終わらせたため、時間除水量としてはいつもより多いくらいでした。
なのに、いつもみたいに胸がドキドキすることも、血圧が下がることも無く、もちろん気持ち悪くなることも無く・・・なにより、毎回透析後半の頭痛に苦しめられていたのですが、OHDFではそれも一切なく。
(ただ、頭痛に関しては、当院は無酢酸のカーボスターを使用、夫の病院では酢酸入りのサブラッド使用であるため、この影響も捨てきれず何とも言えませんが。)
オンラインHDFって素晴らしい。
今回は初めてだったので32リットル置換と少なめ控えめでやった訳ですが、それでもこんなに違うものなのだと実感しました。
今度機会があったら、90リットル以上の大量置換のオンラインHDFに挑戦してみたいかもw
ちなみに夫の病院ではオンラインHDFが可能な装置が無いため、やって欲しくても出来ませんw(すごく残念。)
オフラインの普通のHDFは、当県は保険で切られちゃう為に8リットル置換が限界です。(夫の施設でもHDFは可能です。)
8リットルじゃぁなー・・・w
やってもやらなくてもそんなに変わらないよね?www
夫は、オンラインHDFには懐疑的なので(安全性に疑問だそうで)、夫の病院ではオンラインHDFを始める予定はまずないだろうしなぁ。。。
あんなに楽ならやって欲しいなと思ったりもするんだけど、残念です。