» 2013 » 1月 » 25のブログ記事

私は現在のクレアチニン値が9~10近いので、透析導入直前ではありますが身障者になります。
(面倒なのでまだ手帳は取ってません。透析開始したら取らなきゃならないんだけど・・・申し訳ない。)
透析開始になれば身障者1級となり、さまざまな特典(というと語弊がありますが、減税や補助など)が受けられます。

ありがたいことに、アタシはこの病気になって透析になっても、今まで通り仕事を続けられます。
職場も、同じ役職とポジションで雇用し続けてくれるので、身障者の手続きをしなくてもすぐに生活費やら医療費に困窮することはなさそうです・・・。

現状、アタシの現在の収入は、以前の記事でも書いたように「上位所得者」(標準月額報酬53万円以上)に該当するため、例えば透析になると自動車税の減免(45000円まではタダ)とか、高速料金割引とか、鉄道や航空機などの公共交通機関の利用料割引だとか、様々な優遇があるようですが・・・別に、今の仕事をしているうちはそんなに減免して貰わなくても生活に困っている訳ではないし、体が辛くて働けないというわけでもないので、ここまでしてもらわなくても良いのでは?と思います。。。
(こういう優遇は、本当に収入が無くて働けない困っている人だけで充分なのでは?と感じます・・・。)

医療費にしても、透析が始まると、透析だけでなくすべての医療費が無料になるようですが、例えば透析とは無関係な病気で外来にかかったり薬を貰った時には、普通に3割お支払いしても全然かまわないと、私は思っております。
ただでさえ国民医療費はウナギ登りで、国家財政はひっ迫しているというのに、透析患者だというだけで湯水のように国庫の大切な資金を使っても良い理由にはならないと、個人的には思います。
これは自分が透析患者になっても変わらない気持ちです。

数十年前、透析がまだ「金の切れ目が命の切れ目」だった時代に、お金が無くて透析が出来ずに亡くなっていった多くの悲しい腎不全患者さん達が居ることを忘れてはいけないのは確かですが、でもだからと言って過剰な優遇は、今後の国家財政を鑑みても墓穴を掘るだけだと思います。
命を繋ぐ透析は特定疾病としてお金の心配なく受けられなければならないとは感じますが(それでも収入がある人は一定額は負担しても良いと思いますが)、何もかもタダ、透析に来るたびにやれシップや薬だの風邪薬だのを山のように持って帰る患者さんを見ていると、
「いくらタダだからって、それはホントに必要なの?」
と疑問を感じずにはいられません。

命を繋ぐ大切な透析が、誰でも安心して受けられる状態が少しでも長く続くように、患者1人ひとりが自覚を持って、限りある医療資源と国庫についてもっと意識を向けて行かなければならないのではないかと、一患者として、というより透析医療に携わるスタッフとしては思ってしまうのです。。。