» 2013 » 1月 » 20のブログ記事

どうも。腎不全患者のアタシです。

いよいよ透析導入目前となって。シャントopeも終わって、ホントに透析が身近に感じられる今日この頃でございます。

ところで、表題の「患者さんの気持ち」ですが・・・ホトホト、健康だった時はそれが解っている気になっていただけで何もわかっていなかった、ということを思い知らされました。

シャントopeなんて、我々スタッフから見たら、ヘルニアやアッペのope以下の、ちょっとしたものな訳ですが・・・患者にしてみたらどんなに不安で辛くて痛いか。アタシは理解していませんでした。
例えシャントが潰れたってまた再建すればいいじゃない、シャントなんて体中至る所に作る場所はあるんだし!位にしか思ってませんでした・・・。

今回、実際に自分がシャントopeを受けてみて、そんな小さなopeで(アタシ自身opeは初めてではないし、過去には開腹術も受けてるから今回のような小さなopeで)あんなに痛くて不安な思いをするとは夢にも思っていませんでしたw

シャントって、アタシ達腎不全患者にしてみたら、ホントに命を繋いでくれる命綱なんだなって心から実感しました。
その命綱を作る手術と言うだけでこんなにも不安に思うなんて・・・(ちゃんと出来なかったらどうしよう、ってw)
出来ないなんてことはあり得ないことは経験上良く解っているし、どんなに豆腐のように荒廃した血管の患者さんでもちゃんとシャントは出来ている事を知っているし、ましてまだアタシは若く動脈硬化も進んでおらずシャント作成難易度は低い(と主治医にも言われているw)のだから何の心配も要らないことは頭ではよく解っているのに、自分でシャント音を聞くまでは不安で不安で・・・
音が聞こえたら聞こえたで、すぐにシャントが閉塞しないか不安で・・・w
翌日以降、少しずつ流れが良くなって来ている事が感じられても、それでも不安な気持ちは消えなくて・・・。

(アタシには)充分な知識があるから大丈夫、と入院した病棟の看護師さん達は判断したのか、ほとんどノータッチで放っておかれて気は楽だったけれどwww知識があるということは最悪のレアなケースも見てきているということにもなるのでwアタシみたいな小心者はその最悪なレアケースばかり想定してしまって気が休まることがありませんでしたwww
(そのため、術後翌日から痛いけどシャント運動に必死ですwwwおかげで血管痛が増すったらありませんw)

※ シャントopeを受けた患者さんへ・・・シャント運動は主治医の許可が出てから行いましょう。創部が落ち着く前に動かすと、傷の治りが悪くなるケースなどがあります。また、術後あまりに早く安静を解除してしまうとシャント閉塞の危険もあります。自己判断で早期にシャント運動を開始するのはやめましょう。

我々医療従事者は、毎日の穿刺でつい患者さんの血管に対する緊張が薄れがちなのですが、患者さん1人1人にとってのシャントは、みんなこんな気持ちを乗り越えて作られた大切な宝物であるという意識を忘れてはいけないのだなぁと、今回自分が患者になって改めて学びました。
毎回、穿刺が楽だからと前の人が刺した穿刺穴とほぼ同じ場所を目指して穿刺しちゃうスタッフ、心当たりはありませんか?
患者さんのシャント、一部分に穿刺しすぎて血管壁が薄くなったり荒廃したりしてコブになっていませんか?
少しずつ場所を変えて、少しでも長く大事にシャントを使ってもらうことの大切さを、我々医療者側が意識して実行していかなければならないと改めて感じました。
(場所を変えるのを嫌がる患者さんも稀に居ますが、それは医療者側の教育不足と受け止めてしっかり患者さんに教育を行う必要があると思います。)

左のタバチエールに、予定通り内シャントを造設していただき、1泊入院の後退院してきました。
前回の記事の通り、opeは死ぬほど痛かったですw(血管に麻酔は効かないのだと身を持って体験しましたw)
時間は1時間弱ととても速く済みましたが、痛みがずっとあったので長く感じました。

術後は痛みでグッタリ・・・w
しばらくは口もきけませんでしたw
(内緒で持参したロキソニンを内服しちゃったら少し楽になったけどw)

その日の晩は痛みで眠れませんでした。

もともと私のタバチエールの静脈は、エコーで自分で確認した時に内径が1.6mm程度と細く、イヤな予感がしていたのですが・・・案の定夜中にシャント音が消失して大騒ぎwww

あの痛いopeをもう一回やるのかよ~~~~と、その時は本気で泣きましたがw翌朝奇跡のシャント音復活があり、再手術は免れて退院できました。
あ~~~~~よかったぁぁぁぁ~~~~。。。

ですが、細い血管に動脈を繋いだためか、血管痛がひどくて、術後3日経ち傷口は綺麗になりましたがまだ痛みで眠れませんwww

この痛み、血管が発達するまで続くのかなぁ・・・orz。
筋肉痛のヒドイの、と言ったら少し近い表現になるかな?何とも言えない痛みがずっとズキズキ前腕にあるので、眠れないし落ち着きませんw
今ならこの痛みに沿って、(血管は見えないけれど)橈骨皮静脈の解剖図、皮膚の上から書ける気がします、アタシw

ちなみに費用を書いておきます。
(病院や病態によって違うので、あくまで参考にとどめてください。)
自己血管内シャント造設術、1泊2日入院、差額ベッドに入ったアタシの場合・・・総費用は85000円でした。(差額ベッド代が2万円入っているので、純粋な入院費用だけなら65000円です。食費は2食込みです。)

シャントopeを受けた当月中に透析導入になる方の場合、この費用は導入後に戻ってきます。(特定疾病の手続き後に戻ります。年収や自治体によりますが、特定疾病の手続きをすると月の医療費の上限が1万円または2万円になるからです。透析導入が、シャント造設術を受けた翌月以降になると戻ってきません。)
アタシは多分、この細い血管が2週間やそこいらで穿刺可能な太さになるとは到底考えられないので、多分月をまたぐことになり戻らないでしょうw

(※ ESA製剤を打ちに行ったりした外来の受診費用を合わせて、今月のトータルの医療費は10万円を超えますが、アタシの場合月収が70歳未満の「上位所得者」(被保険者の標準報酬月額が53万円以上)に該当するため全額請求通りお支払いして来ましたw
もっとお若い方で、標準月額報酬が53万円以下の方は、多分8万円を超えた分は払わなくて良いはずだったと思うので、領収証は取っておきましょう。ちなみに私も5年前、別の病気で入院した時はまだ標準月額報酬が53万円以下の薄給だったので、窓口で8万円までの負担で退院できました。その時は証明書みたいなのを出した気がしますが・・・w)

それにしてもこの血管痛、辛いなぁ。。。早く血管太くならないかしらねぇ・・・w