どうも。腎不全患者のアタシです。
いよいよ透析導入目前となって。シャントopeも終わって、ホントに透析が身近に感じられる今日この頃でございます。
ところで、表題の「患者さんの気持ち」ですが・・・ホトホト、健康だった時はそれが解っている気になっていただけで何もわかっていなかった、ということを思い知らされました。
シャントopeなんて、我々スタッフから見たら、ヘルニアやアッペのope以下の、ちょっとしたものな訳ですが・・・患者にしてみたらどんなに不安で辛くて痛いか。アタシは理解していませんでした。
例えシャントが潰れたってまた再建すればいいじゃない、シャントなんて体中至る所に作る場所はあるんだし!位にしか思ってませんでした・・・。
今回、実際に自分がシャントopeを受けてみて、そんな小さなopeで(アタシ自身opeは初めてではないし、過去には開腹術も受けてるから今回のような小さなopeで)あんなに痛くて不安な思いをするとは夢にも思っていませんでしたw
シャントって、アタシ達腎不全患者にしてみたら、ホントに命を繋いでくれる命綱なんだなって心から実感しました。
その命綱を作る手術と言うだけでこんなにも不安に思うなんて・・・(ちゃんと出来なかったらどうしよう、ってw)
出来ないなんてことはあり得ないことは経験上良く解っているし、どんなに豆腐のように荒廃した血管の患者さんでもちゃんとシャントは出来ている事を知っているし、ましてまだアタシは若く動脈硬化も進んでおらずシャント作成難易度は低い(と主治医にも言われているw)のだから何の心配も要らないことは頭ではよく解っているのに、自分でシャント音を聞くまでは不安で不安で・・・
音が聞こえたら聞こえたで、すぐにシャントが閉塞しないか不安で・・・w
翌日以降、少しずつ流れが良くなって来ている事が感じられても、それでも不安な気持ちは消えなくて・・・。
(アタシには)充分な知識があるから大丈夫、と入院した病棟の看護師さん達は判断したのか、ほとんどノータッチで放っておかれて気は楽だったけれどwww知識があるということは最悪のレアなケースも見てきているということにもなるのでwアタシみたいな小心者はその最悪なレアケースばかり想定してしまって気が休まることがありませんでしたwww
(そのため、術後翌日から痛いけどシャント運動に必死ですwwwおかげで血管痛が増すったらありませんw)
※ シャントopeを受けた患者さんへ・・・シャント運動は主治医の許可が出てから行いましょう。創部が落ち着く前に動かすと、傷の治りが悪くなるケースなどがあります。また、術後あまりに早く安静を解除してしまうとシャント閉塞の危険もあります。自己判断で早期にシャント運動を開始するのはやめましょう。
我々医療従事者は、毎日の穿刺でつい患者さんの血管に対する緊張が薄れがちなのですが、患者さん1人1人にとってのシャントは、みんなこんな気持ちを乗り越えて作られた大切な宝物であるという意識を忘れてはいけないのだなぁと、今回自分が患者になって改めて学びました。
毎回、穿刺が楽だからと前の人が刺した穿刺穴とほぼ同じ場所を目指して穿刺しちゃうスタッフ、心当たりはありませんか?
患者さんのシャント、一部分に穿刺しすぎて血管壁が薄くなったり荒廃したりしてコブになっていませんか?
少しずつ場所を変えて、少しでも長く大事にシャントを使ってもらうことの大切さを、我々医療者側が意識して実行していかなければならないと改めて感じました。
(場所を変えるのを嫌がる患者さんも稀に居ますが、それは医療者側の教育不足と受け止めてしっかり患者さんに教育を行う必要があると思います。)