在宅透析はお金がかかる、と思い込んでいらっしゃる患者さんが多いのですが・・・

実際、在宅透析管理病院のホームページ等には、初期の工事費用として何十万円かかる、と書かれていたりしますが・・・

あれはやりようで、そんなにかけなくても開始できます。
(家の構造や間取りにもよりますが、ウチみたいな普通の一軒家(建坪30坪程度のうさぎ小屋w)ならほとんどお金はかかりません。)

実際、私がかかったお金は・・・

・水道の蛇口を分岐させる(洗濯機専用だった蛇口を、RO装置と洗濯機用に分ける)ための蛇口購入費用・・・4000円

・電気工事(コンセントをアース付き3P電源に交換する工事。まあぶっちゃけ自分でできないこともないのですがw電気工事士の有資格者以外は違法となる工事なので電気屋さんにやってもらいました)・・・25000円

以上29000円のみです。

排水工事はしていません。
排水ホースの先にU字型の金具を付けてもらい、それを洗面所の洗面台に引っ掛けて排水しているのでw(透析排水は洗面台に排水、RO排水はもったいないのでお風呂にためたり洗濯に利用したりして無駄なく使っています。)

よく、在宅透析を行っている病院のホームページの工事風景には、部屋に水道を引き込み、排水管も引き込んで装置を接続するようにしている写真が掲載されていますが・・・まあお金に余裕がある人ならあの工事をしてもいいと思いますが、ワタシは必要ないと思っています。
(あんな大掛かりな工事したって意味ないしw RO排水をまるまる捨てちゃうのももったいなさすぎですし。RO排水は原水のおよそ65%を捨ててしまうのですが、塩素が抜けているだけできれいな普通の水なのに捨てるなんて、ワタシにはあり得ないことですw)

ちなみにRO装置は洗面所に設置しています。(後ろにかすかに見えるのは洗濯機w)
RO

この洗面所から、廊下を挟んで隣になる和室を透析室にしています。
RO装置から透析装置までは、およそ5メートル。
病棟透析で、水道から透析装置まで10m以上引っ張ってくることだってありますから、このくらいの距離ならなんてことありませんwww
(私は技士なので、このくらいの距離でも影響なく耐圧ホースで水を引っ張ってこられることを知っていたから、最初から部屋に水道工事をする計画は立てませんでしたが、もし、一般の患者さんで給排水工事にお金がかかりそうで在宅透析開始を躊躇しているような方がおられましたら、ぜひこのようなケースを紹介してみてくださいw もっともそれで許可するかどうかは管理施設にもよりますが・・・耐圧ホースの先にU字の金具を付けて洗面台に引っ掛けて排水、で何か具体的な問題があるかどうか、安全性が劣るのか、私にはわかりませんけどwww)

部屋には透析装置のみになるので、装置の動作音がほとんど聞こえず静かで快適です。

実は私が1年前に在宅透析をやりたくなって、最初に通ったバックアップ施設では、部屋への水道工事は必須と言われました・・・w
その病院はクリニックで、おそらくその病院の多くの技士が病院での勤務経験が無いために病棟出張透析をしたことがなく、だから、透析イコール給排水工事をされた配管が装置の近くには絶対に必要、と思い込んでいるフシがありました・・・。

(結局その病院では、技士の知識やスキルに不安が大きく、また私たち夫婦が技士であるがゆえにコンプレックス?を抱いていたのか知りませんが激しく警戒されてしまい信頼関係を構築できず、通うのをやめて、現在の理解ある病院で管理してもらっていますがw)

こういう施設もありますから、病院によっては給排水工事を強制してお金をかけまくらないと開始できない、と思い込まされる可能性もゼロではないので(そんな病院は多くないと信じたいですがwまして在宅をやってくれるような良心的な施設ではねw)患者さん自身の情報収集能力も問われて来るのではないかと思います。

あ、それから肝腎な月々の電気代、水道代ですが・・・
私の場合、連日(週7回)、1回3時間回していますので、事前の液置換、終了後の消毒工程まで含めて毎日およそ6時間ほど透析装置が稼働していることになりますが、

電気代は1.5倍(以前は1ヶ月10000円程度だったのが15000円)に、

水道代が2倍(以前は1ヶ月5000円程度だったのが10000円)に、

増加しましたが、純粋な増加は15000円程度ですから、施設透析で不十分な透析で年がら年中体調不良、おまけに時間的拘束も多く残業もロクにできなかった経済的損失を考えると、今はFullに普通に仕事ができ、なんでも美味しくたくさん食べられて、自由な時間がたっぷり、不潔な病院に毎日通って風邪をうつされる機会も殆どなくなった今は、この程度なら出費増とは考えていません。(人それぞれですけどw でもお給料も満額貰えて欠勤もなくなりますから、結果的には収入が増えますしね。)

あ、水道料金は、あまりの使用料の急激な増加に、メーターの検針に来た水道局の人が驚き、漏水ではないかと検査までしていったようで・・・w
帰宅したらポストに「今月、急激な水道使用量の増加があり、漏水検査をしましたが異常ありませんでした。何かありましたか?」というようなお手紙を入れられてしまっていましたwww
在宅透析開始時は、水道局に一言お知らせしておいたほうが良かったなと思った一件でしたw
(その手紙を見て慌てて電話を入れましたw)

経済的な理由だけで在宅透析を躊躇されている方が居られましたら、お金などかけずに開始できますので、ぜひ始めてみてくださいね。

その1を書いて放置してしまいましたので続きをw

自己穿刺は、当然ですが患者さんに刺す時とは針の持ち方から手の使い方からまるで違います。

私は基本ボタンホールですが(もちろん、普通のクランプキャスでも穿刺できますが、普段はボタンホールです)、ペインレスニードルを使用して自己穿刺、自分で接続して固定、というのは、全て片手での作業になるので、やり方にコツが要ります。
(このやりにくさを少しでも解消するために、ダルニードルのトンボタイプを使わせている施設もあるようですが、私はトンボ針が好きではない(針の長さが短く脱落しやすいこと、昔は金属の普通針のみだったので、金属針で刺した患者さんが手を曲げて漏らしてしまって悲惨な目にあっているのを見ていたのでいい印象がないのでキライw)ので、普通のクランプタイプの針しか使いません。
(ニ◯ロさんゴメンナサイw でもあのトンボの針はイメージ悪くて。。。トンボじゃないのがあるのも知ってますが、ダルは針の形状がペインレスニードルより挿入しにくいと、個人的には感じています。価格が安いのは大いに評価しています。)

で、繰り返しますが自己穿刺は片手なので、針の持ち方は以下のようになります。
(吻合部に対して上向き穿刺の場合です。)
携帯 362
(内外筒付きの新品出すのが勿体なかったので、使用済みの内筒を持ってますw ご容赦下さい。)

そして、患者さんに刺すときは、穿刺方向と逆に皮膚を引っ張り、血管を固定して刺す方が多いかと思いますが(ってかアタシはそうやって刺してますが)、自分で刺すときは片手は針を持ってふさがり、残る片手は刺される腕になってしまうので(笑)皮膚は引っ張りません。(引っ張れないしw)
ボタンホールだし、基本、穿刺前にカサブタさえしっかり除去していれば、駆血も必要ないくらいです。(しっかりルートができているボタンホールであれば、ですが。)
ボタンホールは、患者さんに穿刺するときは(刺す側の指の感覚しか頼れないため)なかなか血管孔に辿りつけないことがあったりしますが、自己穿刺だと皮膚を掻破する感覚、血管の上を針が滑る感覚、血管孔を抜けた感覚がそれぞれ知覚として感知できるうえに、毎回自分で指すのでほぼ同じ角度で挿入できるため、患者さんに刺すよりはるかに容易です。
(これは普通針で刺すときも同じです。皮膚挿破、血管壁挿破の感覚がそれぞれしっかり痛みとして感知できるため、痛いけど失敗しませんから簡単ですw)

穿刺後は、まず針のクランプ部にテープが全てかからないように、細めのテープで固定します。
これは、回路接続時に針を鉗子でクランプするわけですが、全てテープが被っていると鉗子がかけられないからです。

テープで固定したら、まず回路側の保護キャップをゆるめておきます。(外しちゃうと不潔にしちゃうことがあるから、片手で外れるくらいの硬さに緩めるだけにしておく。)

次に針側のクランプ部に鉗子をかけます。
その鉗子を上にひねると、クランプ部のキャップが天井を向くので、その状態で関しをキープして片手で針のキャップを開けます。

キャップを開けたら、鉗子を持って少しクランプをゆるめて、血液をクランプ部の先まで満たしで逆流を確認します。(ここで逆流が来なかったらシリンジでフラッシュして血栓除去をするか、もしくは入ってないので再穿刺となりますけど、慣れれば全て片手でできますw)

血液を満たしたら再び鉗子をかけ、また鉗子をひねってクランプ部を上に向かせた状態で置きます。

そこに、先ほどゆるめた回路のキャップを外して針と接続します。

これをA側V側それぞれ行い、接続ができたら回路をしっかり持って立ち上がりw監視装置の前に立って血液ポンプをゆっくり回し、静脈圧を監視しながら(患者さんの透析を回す時みたいに針先を目視する必要はないですwだって漏れたら痛みで気づくからwww)血流をゆっくり上げ、異常なければ運転に入れ、除水を開始し、最終的な回路固定を行って血圧を測り、記録をしたら落ち着けます。

文章にするとわかりにくいな~w

今度夫に動画でも撮ってもらいますw

回路の接続や固定は、当たり前ですが両手で患者さんの処置をするときよりはるかに時間もかかるし、気を緩めると張りが抜けたりしてスプラッタな事態に直結するのでw気を使います。
しかし、慣れればなんてことありません。

むしろ患者さんに刺すよりも体感で穿刺の状態や針先の当たりがわかるので、楽かもしれません。

いつか機会があったら、自己穿刺から回路固定までの様子を連続写真か動画でUPしてみようと思います。

在宅透析開始後は、ESA製剤を一切やめていましたが、Htは39%、Hbも13~14ほどあって、むしろ濃すぎて残血が多くなってるくらいだったのですが・・・ここに来て急降下。
Htが24%になってしまいましたw

どうりで最近クラクラするわけだわ~w
クラクラだけじゃない、目の前がチカチカして、息切れして、立ちくらみもひどくて・・・
これは貧血の症状だったのねwww
(導入直前の保存期にHtが23%まで下がった時があったけど、あの時は尿毒症症状がひどくて辛くて、貧血症状を感じる余裕がなかったんですw)

保存期以来の20%代前半。
だけど、フルタイム勤務でこれはキツイw
職員駐車場からME室までが果てしなく遠く感じるし、
階段の上りは、2階までなのに息切れして休み休みになっちゃうし、
日常生活に支障ありまくりです。

先日の月1の受診日にミルセラ100μを打ってもらってきましたが、2週間経過後の今も貧血症状の改善が自覚できませんwww
(消化管出血の症状もないし、おかしいなぁ・・・。)

家庭透析でも、透析拒否の心理は強く・・・嫌で嫌で泣きそうな思いで透析しているのは相変わらずです。
受容できたかも?と落ち着く時期が時々やってくるのですが、それは気のせいで、すぐに透析拒否の期間がやってきますw
この繰り返し。

それでも、頑張って生きていくしかありません。
頑張れなくなったら死ぬしかありませんが、今のところはまだ頑張れるので頑張ろうと思います。

以前は息子のため、と思えたのですが、最近は思春期反抗期の息子の態度が冷たすぎて、話すたびに傷つくことのほうが多く、息子の存在がそれほど励みにはならなくなってしまいました。(むしろ私なんて早く死んだほうが息子は喜ぶのかも?とすら思えてしまう最近w)
思春期反抗期は辛いですねぇ・・・。

子育てしている人はみんなこれを乗り越えているのだと思いますが、私はダメかもしれませんw

ああ。
子どもの成長が小学生で止まればいいのになw

お久しぶりです。
最近はフェイスブックにばかり投稿していてこちらが放置状態で・・・w

在宅透析を開始して、はや2ヶ月か経過しました。
現在の透析部屋はこんな感じです。touseki
施設の透析室とあまり変わり映えしませんよね・・・w

RO装置は音がうるさいので洗面所に設置しています。
設置されてみたらそれほどうるさくなかったのですがwまあ場所もとるし、洗面所でいいかなと。

電気代はおよそ2倍、水道代は4倍になりましたw
連日やってますから当然ですよね。

体調は、データ的にも劇的に改善しています。
透析前のデータで、BUNは30台、Creは5前後しかありません。
以前の透析後のデータが、今の透析前のデータなのですから、体調が良くなるはずですよね。
保存期よりも今のほうが疲れにくく、だるさもなく、体調はいいと思います。

週3回の施設透析の時は、今と同じようにフルタイム勤務をしていましたが、もうだるくて疲れて気持ち悪くて、午後はいつも具合が悪くて座り込んでしまうような状態で、満足に動くことはできませんでした。
中二日空きの月曜日などはもう、具合の悪さがピークで、寝たきりに近い状態でした。

在宅になって連日透析をするようになってから、健康なときと同じように働くことができるようになりました。
内服薬もなくなりました。

根拠なくスタンダードとされている週3回4時間の透析がいかに不足であるか、生命維持のための最低限の透析量でしかなく、とてもじゃないけど普通に働ける状態になどなれないものであるか、今となってははっきり解ります。

施設透析時代、具合が悪くてたまらなかったのは、透析患者だからじゃない、透析不足だったからなんですね。

保険点数の縛りがある以上、施設透析の患者さんに回数や時間の制限があるのはやむを得ないのかもしれませんが、それでも、もう仕事もしていない、透析に来る以外は家でゴロゴロしているだけの高齢者の患者さんと、私のように若くてバリバリ働き、家事も育児も仕事もこなす患者の透析量が同じでいいはずがないんですけどね・・・今の日本では施設透析を選択する限り一緒なんですよね。

若い患者さんは気の毒です。

現在私はME機器機器管理専門の病院で働いているので、仕事では透析患者さんに関わっていません。
透析を仕事とされている技士の皆さん、コスト的な縛りはあるのでしょうけど、ぜひぜひ、若くて働いている患者さんの透析量に目を向けてあげて下さい。(Kt/Vなんかじゃなく、透析量そのものを見なおしてあげてくださいね。。。)
多分みんな具合が悪くて苦しんでいるはずです。

お久しぶりすぎて、状況が変化しすぎましたw
Facebookのほうには逐一経過を記載していたのですが、実は在宅透析を始めました。
導入以来1年半、長かった・・・w
ようやく楽になれました。

現在は、在宅で連日回しています。
オーバーナイトは、管理病院の方針で許可されませんでしたが、それでも在宅で連日回せるというのは本当に体が楽になりました。
体調が、施設透析のころとは雲泥の差です。
今はほぼ健康だったころと変わりない体調に戻りました。

疲れにくくなり、1日中立ちっぱなし歩き回りっぱなしで仕事をしてもなんともなくなりました。
体のかゆみが消えました。
肌の色が黒くなっていた(日焼け?ってくらいうっすら焦げ茶色になりかけてましたw)のが、きれいな元の白い色に戻りました。
それから、精神的に安定しました。(よくわからない不安感、抑うつ感がきれいになくなりました。)

現在の私のHDPは、7×7×3 で 147。
施設透析のときは、 3×3×4で 36。
(ちなみに健康な腎臓は 7×7×24 で 1176)
健腎者の1/8、施設透析時代の4倍の透析量を確保できているので、体調が良いはずですね。
もしかしたら今って、保存期のときよりも元気かもしれないw

おいおい、在宅透析の工事の写真とか(とはいっても、電気の工事だけで25000円しかかかってないけどw)、配水の状態、RO装置や透析装置の設置の写真などを載せていこうと思います。

維持透析専門の業務経験は数年しかない私でしたが、プライミングも回収も、患者さんへの穿刺も、一応は難なくできる状態で、自分自身の透析導入となりました。

そんな私が在宅透析を考えるにあたり、一番の心理的障壁が「自己穿刺」でした。

穿刺自体は、毎日のように患者さんに対して刺しているので怖くも不安でもないものでしたが、それを自分にやるとなると話は別ですw

穿刺は、当然ですが痛いです。透析の中でも一番の苦痛です。
そして私は、痛がりで、ヘタレですw
導入当初は穿刺が嫌で嫌で、透析拒否になっていました。(シャントが細いから毎回失敗されていたので余計に嫌でした。)

人に刺して貰うのも歯を食いしばって耐えるのが精一杯なのに、自分で自分に刺すなんて死んでも無理だ!!と当時の私は本気で思っていましたw

その私が、今では難なく自己穿刺をしていますw(とは言っても、ボタンホールですけどね。通っているクリニックの方針で、自己穿刺はボタンホールでしか許可されないので。)

どうしてこんな短期間でここまで変化したか・・・ですが。

穿刺って、信頼関係だと思います。
私の場合、一番信頼している「夫」に穿刺してもらうようになってから、穿刺が怖くなくなりました。
夫はベテランですから、同じ技士の私から見ても穿刺はかなり上手だと思います。その夫でも、私の細いシャントでは何度か失敗もしました。
腫れてパンパンになり、痛くて泣いたこともありますw(マジ泣きしたw恥ずかしいw)
それでも穿刺自体が怖いと思う事はなくなりました。
失敗された次の透析は、以前なら怖くて怖くて病院に行くのが嫌だったのですが、穿刺が夫専属になってから、そういうことはなくなりました。

普通の患者さんは、ご自分の配偶者が技士だったり看護師だったりということは滅多にないと思うのでそういうことは難しいかもしれませんが、
「この人なら!」
と思える、心から信頼できるスタッフの人にしばらく専属で穿刺してもらうと、穿刺に対する恐怖感がなくなると思います。

実はスタッフからの見地で言えば、ある患者に専属のスタッフで穿刺する、ということは望ましい事ではありません。
そのスタッフが休みだったり移動になったときに難儀するからですw
ですが、患者からすると、少なくとも穿刺が怖くなくなるまでの期間でいいので、誰か一人(できれば上手な人)に専属で刺してもらえると、ものすごく安心して、透析自体の受容に大きく働くんです。

ちなみに信頼できる上手なスタッフ、というのは、スタッフ間の評価と患者さん自身の評価は食い違う事も間々あります。
患者さん自身が良いと思える人に刺してもらえると、たとえ失敗されてもなんとも思わない事が多いですし(私はそうでしたw 逆に不信感持ってるスタッフに刺されて失敗されると嫌で仕方なかったw)トラブルも避けられるように思います。

そして。
人に刺してもらう事が怖くなくなったら、いよいよ自己穿刺に移ります。

患者さんの中には、穿刺針そのものが怖くて見る事すらできない、という人も多くいますが、そういう人はまず「見る」ことからはじめます。
(私の場合、人に刺すのは慣れていたので、そこまでではありませんでしたけど、それでも最初は自分の穿刺光景を見るのは怖かったですwww)
見ながら、穿刺の手順をしっかり頭に入れて覚えます。

見ることに慣れたら、次は消毒を自分でしてみます。
刺せなくても、刺す寸前までの処置は自分でやります。
これをしばらく続けていると、不思議なことに「自分で刺してみようかな」という気持ちがわいてきますw
(決してスタッフから無理強いはしてはいけません。怖くなるだけです。)

それでもどうしても痛みが強くてダメな人(まあアタシですけどw)は、「ボタンホール穿刺」がお勧めです。
私もボタンホールで自己穿刺しています。

ボタンホールとは、ピアスの穴のように、穿刺する部分に穴を開けておき(普段は瘡蓋で塞がっていますから血は出ませんw)、透析するときに瘡蓋をはがし、そこに先の尖っていないボールペンみたいな針(刺さらないから針ではないのですが名称的には針)を「挿入」して使います。

先の尖っていない、刺しても刺さらない「針」を使うので、血管を傷つけて漏らしてしまうこともないし、血管壁をいためることもありません。
自己穿刺でボタンホールを使えば、自分で挿入するときに血管壁の穴の感覚を確かめながらできるので、スタッフが患者さんにボタンホール穿刺するよりずっと簡単にできます。
(私も、患者さんへのボタンホール穿刺は難儀することがありますが、自分自身のボタンホール穿刺は難なくこなせます。)

そしてボタンホール穿刺は、普通針の穿刺より痛みがずっと少ないです。
(ゼロではありません。無痛だと言う人もいますが、私の場合「ズキン」とした痛みは少し感じます。刺す痛みと種類が違うというだけで、完全な無痛ではありません。)

私の場合はメディキットの「ペインレスニードル」を使用していますが、患者さんはできることなら自己穿刺の前に、一度針の構造を間近で見せてもらうと怖くなくなるのではないかと思います。
針ではなく、先が丸いボールペンのようなものであることを視覚で確かめることは重要だと思います。(だから関係ないところを突いても絶対に痛くない、漏れないということを肉眼的に理解できるから怖くなくなるので。)

次回は、患者さんに刺す場合と自己穿刺する場合の技術的な差異(針の持ち方からして違います)について書いてみようと思いますw

当面このテーマで連載していこうと思いますw

1年前、諸般の事情から断念した在宅透析。
前回は透析導入後3ヶ月で動き始めてしまったため、今思えば、自分自身がまったく透析に対して受容ができていない状態だった事が大きくマイナスに働き、うまくいかなかったように思います。
(その他、その受容ができていない精神状態だったときに、不信感を持たざるを得ないそのクリニックでの技術面での不安要素が噴出した事も大きかったわけですがw 具体的には技士の機器に対する知識の低さ、針先の凝血時にコアグラをシリンジで押し込んでしまう事など。)

また、穿刺自体がまだ恐怖で苦痛で仕方がなかった時期(なにせまだ導入直後だったものですからw)に、
「なにがなんでも自己穿刺!!技士のくせに自己穿刺もできないなんて!」
というプレッシャーをかけられてしまった事も、挫折した大きな理由でした。
(当時、在宅のトレーニングはその施設で週1で受けてましたが、それ以外の日は自宅近くの病院で透析を受けていました。その自宅近くの病院のスタッフの穿刺の技術があまり高くなく、毎回のように失敗されていたことも、穿刺恐怖症を誘発していた原因でした。)

ちなみに、現在は私は完全に自己穿刺で施設透析を行っていますw

その施設で毎回のように失敗されていた当時、見かねた夫が自分の勤務する病院に転院させてくれて、そこでしばらく夫が専属で穿刺して、ボタンホールを作成してくれたおかげで、穿刺に対する恐怖心がなくなり、自己穿刺ができるようになりました。
(夫が作ってくれたボタンホールで、10ヶ月間、毎回無事に自己穿刺ができています。感謝です。)

そんな経験をして、しばらく在宅透析からは遠ざかっていましたが、このたび、自宅の近所の病院で在宅透析をバックアップしてくださるところが見つかり、もう一度チャレンジしてみる事になりました。

以前在宅のトレーニングを受けたところは、私と、介助者である夫が技士であるがゆえに不信感をもたれていた感が強かった、ということがありました。
(「素人の患者なら教えた事以外しないけど、あなたたち二人は技士だからわかった振りして何するかわからない」
というようなことを言われたりしました。
所詮、健常者のスタッフの言う事ですw
勝手な事って、技士暦20年以上のアタシたち夫婦、まあアタシは透析業務の経験は少ないけど、夫は24年ずっと透析一筋なのに、その私たちが、まして間違えれば自分の命が危なくなる自分の透析で、一体どんな危ない事をやらかそうと言う気持ちになるんだ!!と、何度心の中で突っ込んだ事か。
仕事は、言い方悪いけど所詮他人事で、ミスしたって自分が死ぬわけじゃないけど、自分の透析は何かミスしたら自分の命で代償を払わないといけないんだもん、仕事以上に緊張感もって望むに決まってるんですけどねぇ・・・w)

しかし今度の施設は、私と夫の技士としての部分に相当の信頼を置いてくださっている感が伝わってきて、こちらも必要以上に警戒されていない事がわかって、安心しましたw

てことで。
次からは、在宅透析を考える方にとって、おそらく一番の障壁であろう「自己穿刺」について、その葛藤と克服の仕方を、私なりに考察して書いてみようと思います。
(実際アタシはそうでしたw まあアタシの場合、プライミングも回収も目をつぶっててもできる状態がスタートラインなので、経験がない事と言えば自分で自分に穿刺するだけだったから当然なのですが。)

今年、新年度になってから、実は転職をしました。

今までは、自宅から車で1時間の距離の職場でしたが、透析導入後1年が経ち、体調も安定したので欲が出てきて・・・w

自宅から近い、透析業務以外の仕事もある病院に移ることにしました。

他の多くの患者さんたちの状況を見ていると、透析導入後の転職は相当に大変であることは予想できていたので、覚悟していました。

実際、書類を送っただけで不採用の返事をしてくるところが大半でしたw
(私は履歴書に身体障害者1級で透析患者であることは書きました。隠して就職活動しても
トラブルの元になるだけですから・・・。)
障碍者差別は禁止されているはずですが、実際は横行してますw
ハロワの障碍者求人などは、大半がふざけた条件のものばかりで(非正規採用のうえ年収200万円とかね)、障害者の足元を見照るとしか思えないものばかりですしねw

そんなわけで絶望してましたが、今回は無事に近所の病院に、健常者と同じ条件(たぶんw)で採用してもらえることになりました。
良かったけど、悔しい思いも悲しい思いもたくさん味わった就職活動でした。
透析導入後は転職しないほうが良いと思いますw(看護師さんなどは、透析患者でも求人がありました。)

世間は冷たくて厳しいですねwww

3年前のあの日、私は震度6強の揺れの中、重症呼吸不全の患者さんにPMXを回していました。
ICUのモニターは倒れて、酸素供給は停まり、電気も停まったけど自家発電が動いてくれて何とかOK、水道も水道水プラントを持った病院だったので止まらずOK、という中、10分近い揺れを耐えました。

警報が鳴りまくるME機器を1台1台点検し、全ての稼働がOKとなったのは夕方。

連絡の取れない夫も心配でしたが、何より学校に居るはずの息子が心配で気が狂いそうで・・・携帯電話も固定電話回線も通じないし、すぐには見に行けないし、パニック寸前の中、院内の公衆電話が通じて、息子の学校に安否確認の連絡を入れることができたのでした。

道路が寸断され、
信号が落ちまくり、
あたり一面停電で真っ暗、
ブロック塀は崩れ、
古い民家は崩れ落ち・・・という中を不安でいっぱいになりながら息子のお迎えに。(仕事は抜け出せました。)

無事だった息子と再会し、先生方にお礼を言ってまた病院にとんぼ返り。(息子はME室に居てもらいました。余震が激しくて、とても自宅には置いておけない状況でしたので・・・。)

次から次へと搬送されてくる患者さんに追われつつ、余震におびえながら、何とか混乱する院内の落ち着きを取り戻したのを見届けて帰宅できたのが夜遅くなってから。

自宅はメチャメチャで、食器棚の食器が全滅、本棚など大きな棚が倒れて、パソコンラックも倒れてPCやプリンタが落ちて割れてましたが、建物が無事でほっとしました。
片づけをする気力も、
余震が続く中そこにいる勇気もなく、
20キロ北の実家に帰って夜を明かしました。

実家は停電も断水もなく、倒れた食器棚も本棚もなく平穏無事でした。(踏切の向こうに住む弟の家は停電&断水で、そのため弟と姪は実家に避難してましたけど)

その日の夜にテレビで見た、津波の風景は忘れられません。。。

それから1年が経ち、看護師をしている妹が震災直後に被災地支援に行ったという岩手の陸前高田や大船渡を訪れる機会がありました。

あたり一面瓦礫の山で、人っ子ひとりおらず閑散としていて、復興とはほど遠い光景が広がっていました。
観光船などは再開していましたが、訪れる人は少なく・・・
震災前に観光に来たことのある私は、震災前の風景と比べて、その落差に絶望的な気持ちになったりもしました。

昨年も、再度大船渡に観光に行きました。
がれきの山は無くなっていましたが、
プレハブのお店がポツポツと建っていたりはしましたが、
復興とはまだまだ言えない状態でした。

「復興を支援しよう」「出来ることをやろう」というのは簡単です。
でも、実際に何をすべきかを考えると、募金くらいしか浮かばないという人が大半ではないかと思います。

被災地は必死で立ちあがろうとしています。
しかし、実際そこに足を運ぶ人は多くありません。
観光客のために観光船を再開し、食堂を建て、お店や旅館を再開しても、
そこに足を運ぶお客さんが少ない状況なのです。

復興を支援しよう、と軽々しく口にする前に、
夏休みの旅行を被災地にしてお金を落としてくるとか、
少しでもにぎやかにしてくるといった支援の方が、
余程被災地の方のためになるのでは、と私は思っています。

口で言うのは簡単です。
でも実際に足を運んで、
子どもを連れてあの閑散とした街を歩いて、
それでも努力して営業を始めているお店を回り、
そういうことをするのが何よりの「復興支援」ではないかと、
実際に被災地に足を運ぶと痛感します。

あそこにいちばん足りないもの、それは「人」です。
街にあたり前に溢れる「人」がいません。

人がいなければ何も進まない。

どうか、復興支援を口にする方々は、
今年の連休や夏休みなどの機会には、
TDLやTDSやUSJも結構ですが、
お子さんを連れて被災地の観光地巡りをしてみてください。

何とかして立ち上がろうとしている被災地で、そこで頑張っている人達をはげまし、
現地でたくさんお金を使って帰ってきてください。
どこの誰だか得体のしれない団体に募金して自己満に浸るより、
余程現実的な支援になるはずです。

関東で生まれ育った私には、膝まで埋まるような積雪の経験が小学校の頃に1度あったくらいで、あとは「大雪」と騒がれてもせいぜい10~20センチくらいまでの積雪がせいぜいでした。

が!!!

先週末の大雪は違いました・・・w

金曜の夜は仕事の後透析を受けて帰って来たのですが、帰宅時で既に猛吹雪。
それでもまだ、雪道運転に不慣れな私でも(一応スタッドレスは装着していましたが)何とか車で帰って来られる程度でした。
自宅に到着した23時ころで積雪は10センチ程度。
夜中には雨になるという予報だったので、翌朝には綺麗に雪は無くなっているだろうと思い、何も考えずに眠りにつきました。

しかし。
朝起きたら世界は一変してましたw

40数年生きてきて、関東でこれほどの雪を見たのは初めてでした・・・。

目測で50センチ以上積もってますwww

何これ。。。
つかマジでヤバイ。
どうやって出勤すれば・・・イヤそれ以前にどうやって家から出ればいいの・・・???

私の夫は岩手の出身で雪には慣れています。
夫を叩き起こし、とりあえず車を掘り起こしてもらうことにしましたw

でも!
玄関から車庫にたどりつくのが一苦労でした・・・orz。
太ももまで雪に埋まりながら、まさに雪の中をこぐような思いで必死で歩いて車庫にw
車庫まで10メートルくらいしかないのに、雪は冷たいし深いしで死ぬかと思いましたwww

雪なんてめったに降らない&ほとんど積もらないため、防寒ブーツも長靴も持っていない私と夫・・・w
靴の中までびっしょりぬらしながら、寒さに凍えつつ車を掘り起こし、
車庫の前の雪かきをして、
雪と格闘すること3時間www(出勤時間はとっくに過ぎてますw)

何とか車を車庫から出せる程度にまでしたのですが、道路に積もった雪が、バンパーの高さくらいまであって・・・
走ることが出来ませんでした・・・orz。

ちなみに関東地方には除雪車などというものはありませんw
夫の実家のある岩手では、義実家前の道路は融雪道路になってて雪なんてすぐ溶けるし、
幹線道路はいつも除雪車が走ってて路面に雪がどっさりなんてことは無いのですが、
関東にはそんな設備はありませんから、雪が積もったら身動きがとれませんwww

結局、自宅前の道路は、近所の人総出で雪かきをして、お昼過ぎには何とか幹線道路に辿りつける程度まで雪を除けることが出来ました。
その時点で出勤を決意しましたw

夫は道路の混乱を避けたくて電車で出勤すると言い張りましたが、JRは全て終日運休で・・・悲惨だった様です。

本当に、雪に対する備えの無いこちらで大雪が降ると大変です。
電車も動かないし、道路も寸断されちゃうし。。。

こちらの人はほとんどノーマルタイヤで1年を過ごすのですが、雪が降ってもお構いなしにノーマルタイヤで外出しようとしますw
そのため、あちこちで動けなくなって道をふさぐのですw(こういうバカは免許を剥奪して欲しいのですけどね・・・w)
動けなくなったノーマルタイヤの車は、そのまま乗り捨てられますwww
雪国では考えられないことです。

スタッドレスが買えない人は、雪が降ったら車には乗らないで欲しいのですが・・・何回雪にはまっても学習しない人ばかりで、本当に困りますw

それから・・・
自宅前の雪かきをする人の中で、除けた雪を全部道路に撒くバカもどうにかしてほしいですwww
自分の敷地の雪、道路に撒いちゃえばイイという感覚が意味不明w
撒かれた雪は(今回くらいの積雪になると)簡単には解けず、凍ってツルツルになってしまいます。
危ないです。
道路に雪を撒く人って車の免許が無いのかしら?(よくおばちゃんがやってるから、免許ないのかもしれませんが・・・。)

もうホント、雪は勘弁してもらいたいです。
雪が降っても透析には行かなきゃならないし・・・ホントにホントに困ります。
また水曜から雪とか言ってるんだけど・・・勘弁してもらいたいですw